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ケムステまとめ

チャート式実験器具選択ガイド:実験メガネ・白衣編

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2020年からスタートした試してみたシリーズ、器具選択において大変役に立っています。たくさんの商品が紹介されている中、誰しも自分の用途に一番合った器具を選びたいと思うものです。そこで商品特徴をチャートに整理してみました。

はじめに

今回は、実験メガネと白衣を紹介します。ケムステの記事で紹介した器具を対象に、アズワン株式会社さんのAXELに記載されている特徴を引用して分類しました。取り上げているのは商品番号そのものの特徴であるため、姉妹品では特徴が異なる場合もあります。

実験メガネ編

  1. 3-249-21 保護メガネ(イヤーマフ対応)553Z.34.00.00
  2. 3-253-11 軽量保護メガネ  506U.03.00.00
  3. 4-2203-01 イヤーマフ対応セーフティグラス 5X1 Zero Noise  5X1Z.03.00.00
  4. 4-2204-02 ファッションセーフティグラス Comtemporary M  573.03.05.00
  5. 2-9049-01 保護メガネ SS-7087
  6. 1-6954-02 安全メガネ SS25921
  7. 2-9803-01 保護メガネ 5X6.03.11.00
  8. 2-9048-05 紫外線用メガネ つる長さ調節可タイプ SSUV-297
  9. 3-260-11 ブルーライトカットグラス  5X7.03.00.04
  10. 3-302-11 保護メガネ(防曇・防傷タイプ)  5X3.03.33.00
  11. 1-8829-03 保護メガネ SS-8088
  12. 2-9048-03 紫外線用メガネ ラップアラウンド(耳あて付き)タイプ SSUV-7726
  13. 2-9047-01 女性用保護メガネ(ラップアラウンド型) SS-2773K
  14. 2-9047-03 女性用保護メガネ(ラップアラウンド型) SS-5623
  15. 2-9048-01 紫外線用メガネ ラップアラウンドタイプ SSUV-7724

異彩を放つ9番のメガネは、合成実験というよりかはレーザーをはじめとする光を取り扱う実験向けのゴーグルだと思います。騒音から耳を守るイヤーマフと併用する場合には、1番3番が適しているようです。多くのメガネは紫外線をカットできるようで、2,4,7,10番はUVCまでもカットでき、光合成の実験にはこれらのメガネを使う方が安全かもしれません。ゴーグルをかけて痛くなった経験がある方は、調整機能のあるメガネを買うことをおすすめします。最終的には価格と形で決めると思いますが、毎日使うものですので自分の好きなスタイルのメガネを選択すると実験へのモチベーションを保てると思います。

視力調整用のメガネを使っている方は、併用できることが明記された製品を買うことをお勧めします。スタイリッシュな実験メガネは、併用できないことが多いです。実験メガネより高価ですが、度付きの実験メガネも販売されており、眼科での処方箋でインターネット注文できるようです。

白衣編

  1. 2-9831-21-30 白衣(綿100%)女性用
  2. 2-9832-24-30 白衣(綿100%) 男性用 XL
  3. 2-9397-04 実習白衣 シングル 男性用 LL
  4. 2-9398-04 実習白衣 ダブル 男性用 LL,
  5. 2-9399-01 実習白衣 シングル 女性用 S
  6. 2-9400-02 実習白衣 ダブル 女性用 M
  7. 2-9412-04 アズラボ白衣 シングル(デカポケ・男性用) LL
  8. 2-9414-02 アズラボ白衣 シングル(デカポケ・女性用) M 
  9. 3-9746-02 快適さわやか白衣(女性用) シングルタイプ Mサイズ
  10. 3-9749-04 快適さわやか白衣(男性用) シングルタイプ LLサイズ
  11. 3-9746-01 快適さわやか白衣(女性用) シングルタイプ Sサイズ
  12. 1-9193-05 カラーラボコート(女性用) 青
  13. 1-9193-17 カラーラボコート(女性用) ピンク
  14. 8-5383-14 白衣男子(袖口ひも入) シングル
  15. 8-5384-12 白衣女子(袖口ひも入) シングル
  16. 1-7709-02 フッ素コート白衣
  17. 2-9352-04 白衣ハーフコート(オフホワイト) 男性用
  18. 2-9355-02 ジップアップ白衣ハーフコート(オフホワイト) 女性用

尖った白衣は16番で、フッ素コートした繊維を使用しており耐薬品性に優れています。白衣の汚れは実験に熱心に取り組んでいる証拠かもしれませんが、なるべく長く清潔な白衣を使いたい方にはこの白衣がお勧めです。主流は綿とポリエステルを混合した白衣で、その中でポケットが大きかったり(7番,8番)、色付き(12番,13番)、ハーフ丈(17番,18番)など特徴を持った白衣がラインナップされています。直火を取り扱う場合には、ポリエステルより燃えにくい綿100%の白衣の方が安全だと思います。

いくつかの商品は、アズワンにて名入れを行っています。白衣はある意味ユニフォームであり、研究室で揃えればやる気もぐっと上がるかもしれません。

スタイリッシュな白衣WHITECOAT

今回は、安全装備を紹介しました。単に実験メガネ、白衣といっても機能やスタイルに違いがあることが分かりました。自分の実験に合った器具を選ぶのはもちろんのこと、快適に作業ができる器具を選ぶ参考になればと思います。

関連書籍

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試してみたシリーズ

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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