【目次】
- 共通する特徴
- 物質別:有機過酸化物
- 物質別:硝酸エステル類
- 物質別:ニトロ化合物・ニトロソ化合物
- 物質別:アゾ化合物・ジアゾ化合物
- 物質別:ヒドラジン誘導体・その他
共通する特徴
■特性
- 比重は1より大きく、固体または液体である
- 引火性の物質もある。
- 可燃性物質であり、有機化合物である。
- 酸素を含んだ物質であるため、燃焼の際は外部からの酸素はほとんど必要とせず、燃焼速度も速い。
- 自己燃焼を起こしやすい。
- 有機の硝化物で分解を起こしやすく、長時間のうちに自然発火するものが多い。
- 加熱、衝撃、摩擦等で発火、爆発するものがある。
■貯蔵・取扱の注意
- 炎、火花、火源の接近を避ける。
- 加熱、衝撃、摩擦、直射日光をさける
- 湿気に注意し、通風の良い冷所に貯蔵する。
- 容器の破損、危険物の漏出を防止する。
■消火方法
- 一般に大量注水による冷却消火がよい (多量の酸素を含有する物質のため、窒息消火は適当でない)
- 液状のものは、乾燥砂、粉末による消火を行う。
有機過酸化物
第一種自己反応性物質
指定数量:10kg
過酸化ベンゾイル (C6H5CO)2O2
- 無味無臭の白色の結晶
- 水には溶けないが、有機溶剤に溶ける。
- 常温では安定だが、加熱、摩擦、衝撃、光等により爆発するおそれがある。
- 比重は1より大きい
メチルケトンパーオキサイド
- 純度が高いと不安定で非常に危険なので、市販品はジメチルフタレート(可塑剤)で希釈したものが多い
- メチルエチルケトンと過酸化水素との反応によって生成したもの
- 比重は1より大きい。
硝酸エステル類
第一種自己反応性物質
指定数量:10kg
硝酸メチル
- 引火性で爆発しやすい
- 水には微溶でアルコールに溶ける
硝酸エチル
ニトログリセリン
- 空気中で、加熱、打撃、摩擦により爆発する
ニトロセルロース
- 水で湿綿して安定剤を加えて、冷所に貯蔵する
- 爆発性は含有窒素量が増加すると大きくなる。
ニトロ化合物・ニトロソ化合物
第一種自己反応性物質
指定数量:10kg
ピクリン酸
- 熱湯、アルコール、ジエチルエーテル、ベンゼンなどに良く溶ける
トリニトロトルエン
ジニトロペンタメチレンテトラミン
アゾ化合物・ジアゾ化合物
第一種自己反応性物質
指定数量:10kg
アゾビスイソブチロニトリル
ジアゾニトロフェノール
ヒドラジン誘導体・その他
第二種自己反応性物質
指定数量:100kg