[スポンサーリンク]

危険物取扱者

甲種危険物取扱者・合格体験記~Webmaster編

[スポンサーリンク]

ケムステ代表(Webmaster)が平成12年9月に受験した甲種の合格体験記です。

受験申し込み

乙4種と同じくまたまたぎりぎりの出願。甲種は受験料5000円。まだ大学生なので、化学系の15単位の取得を証明するため、単位証明書を同封した。配達記録で郵送した。前回、甘く見て全く勉強せず落ちてしまったので今回はしっかり勉強しようと思った。

勉強

問題集は前回買ってあったもので「危険物取扱者合格問題」(新星出版社)という問題集をやることにした。この本は問題しかないが、解説が詳しく問題量が一番多いので、化学系の学生にはおすすめだと思う。

しかし、なんだかんだ忙しく、結局やり始めたのが1週間前。前に少しやってあったが忘れていたので、まず「物理学及び化学」の部分以外を解きなおした。2日前ににやっと全部終わり、この問題集には模擬問題が3回分ついているので、当日の夜、ファミレスにこもって2回分をテスト形式でやった。1回目は法令、物理・化学、性質の順で11/15、8/10、15/20、合計34/45(75%)とまあまあだった。2回目は11/15、9 /10、17/20で合計37/45(82%)であった。

余裕かな?と思ったが油断は禁物で、まだテストまで4時間くらいあったので法令と性質の部分を2枚の紙にまとめてみた。これはかなりの効果があった。これをやっていなかったら受からなかったかもしれない。

試験当日

9/17当日。その日は雨だった。かなり自信があったので、コンビニで時間をつぶして試験場に向かった。試験場についたがなにか様子が違う。掲示板を見てみると、なんと「乙4類」と書いてあった。ショック!1日間違えていた!雨の中傘もささず(傘を持ってなかっただけなのだが)に家に帰って爆睡した。

夜に起きたが、テキストが雨にぬれてぐちゃぐちゃだったのでやる気がせず、2枚にまとめた紙が生き残っていたのでそれを覚えた。

9/18ホントの試験当日。その日はなぜか異常に暑い。試験場でたまたま友達に会った。9:30試験開始。

内容は、

<法令>

施設の区分、定期点検、予防規程、指定数量、危険物保安監督者、通気管、使用停止命令、仮使用、保安距離(2問) 等

<物理・化学>

燃えやすい条件、ベンゼンの燃焼範囲計算、リトマス紙、イオン化傾向熱量の計算 等

<性質>

第1類が中心 消火方法(2問) 等 (ほかは覚えていない)

だった。今回は5.5割は常識問題+ちょっとの勉強でできるのだがが何個かマニアックな問題があった。

性質の部分では「正しいもの数をあげよ」という問題が3問位あって難しかった。

もちろん毎回問題はかなり違うので、あまり参考にならないとおもうが・・・

結果とその後

12:00終了

12:45発表

試験中、大体あっている問題を数えて(自信のあるもの)6割あったので、自信はあったのだが、やっぱり心配だった。しかし見事合格。

合格率は41.3%だった。(高い・・・2種情報処理の4倍・・・)

それから1時間かけて免状申請。

郵送料+申請料合わせて3090円

郵送は約半月後の10月6日だそうだ。

試験のこつ

問題をある程度解いた後、知識を自分でまとめてそれをしっかり覚えることです。

基本的な問題は必ず出るのですがそれだけでは合格点に届きません。

細かいところも覚えましょう。

それでは皆さんもがんばってください。

※以前HTML版で公開していたものを移行したものです。

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 乙種危険物取扱者・合格体験記~Webmaster編
  2. 合格体験記:知的財産管理技能検定~berg編~
  3. 甲種危険物取扱者・合格体験記~読者の皆さん編
  4. 危険物に関する法令:危険物の標識・掲示板
  5. 危険物データベース:第2類(可燃性固体)
  6. 危険物データベース:第6類(酸化性液体)
  7. 危険物データベース:第3類(自然発火性物質および禁水性物質)
  8. 危険物データベース:危険物に関する基礎知識

注目情報

ピックアップ記事

  1. 東京化成工業がケムステVシンポに協賛しました
  2. 特許の基礎知識(3) 方法特許に注意! カリクレイン事件の紹介
  3. タングトリンの触媒的不斉全合成
  4. ヒストン脱アセチル化酵素8(HDAC8)選択的阻害剤
  5. 史上最強の塩基が合成される
  6. 浄水場から検出されたホルムアルデヒドの原因物質を特定
  7. Delta 6.0.0 for Win & Macがリリース!
  8. 第115回―「分子機械と天然物の化学合成」Ross Kelly教授
  9. 第29回光学活性化合物シンポジウム
  10. AgOTf/CuI共触媒によるN-イミノイソキノリニウムのタンデムアルキニル化環化反応

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2000年6月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

一塩基違いの DNA の迅速な単離: 対照実験がどのように Nature への出版につながったか

第645回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院工学系研究科相田研究室の龚浩 (Gong Hao…

アキラル色素分子にキラル光学特性を付与するミセルを開発

第644回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 総合研究院 応用化学系 化学生命科学研究所 吉沢…

有機合成化学協会誌2025年2月号:C–H結合変換反応・脱炭酸・ベンゾジアゼピン系医薬品・ベンザイン・超分子ポリマー

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年2月号がオンライン公開されています。…

草津温泉の強酸性硫黄泉で痺れてきました【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい!  というわけで、硫黄系の温泉であり、日本でも最大の自然温泉湧出量を誇る草津温泉…

ディストニックラジカルによる多様なアンモニウム塩の合成法

第643回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の木之下 拓海(きのした …

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー