[スポンサーリンク]

C

コールマン試薬 Collman’s Reagent

[スポンサーリンク]

 

概要

Disodium Iron Tetracarbonylを俗にCollman試薬と呼称する。アルキルハライドと反応してアルデヒドやケトンを与える。

基本文献

 

開発の歴史

1973年米国スタンフォード大の化学者Collmanによって報告された手法である。

James P. Collman

James P. Collman

 

反応機構

collman_2.gif

反応例

コールマン試薬に逐次的にベンジルハライドを入れることで非対称のケトンを合成することができる[1]

2014-10-05_01-33-03

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Potter, R. G.; Hughes, T. S. Org. Lett. 2007, 9, 1187. DOI: 10.1021/ol0629770

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4807908502″ locale=”JP” title=”ハートウィグ 有機遷移金属化学(上)”]

 

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ベンジル酸転位 Benzilic Acid Rearrangem…
  2. チャップマン転位 Chapman Rearrangement
  3. ゴールドバーグ アミノ化反応 Goldberg Aminatio…
  4. マクファディン・スティーヴンス反応 McFadyen-Steve…
  5. 福山インドール合成 Fukuyama Indole Synthe…
  6. ルーシェ還元 Luche Reduction
  7. アルキンの水和反応 Hydration of Alkyne
  8. マンダー試薬 Mander’s Reagent

注目情報

ピックアップ記事

  1. 熊田誠氏死去(京大名誉教授)=有機ケイ素化学の権威
  2. ジアゾニウム塩が開始剤と捕捉剤を“兼務”する
  3. 細胞内の温度をあるがままの状態で測定する新手法の開発 ~「水分子」を温度計に~
  4. 中性子線を利用した分析法
  5. マイクロ空間内に均一な原子層を形成させる新技術
  6. アルダー エン反応 Alder Ene Reaction
  7. 「ヨーロッパで修士号と博士号を取得する」 ―ETH Zürichより―
  8. 武田薬の糖尿病治療薬、心臓発作を予防する効果も
  9. ピナー ピリミジン合成 Pinner Pyrimidine Synthesis
  10. アメリカで Ph.D. を取る –エッセイを書くの巻– (後編)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP