[スポンサーリンク]

B

ブレイズ反応 Blaise Reaction

[スポンサーリンク]

 

概要

ニトリルとαーハロエステルから生じる亜鉛エノラートとの反応により、β-エナミノエステルもしくはβ-ケトエスエルを与える反応。

基本文献

 

開発の歴史

1901年フランスの化学者Blaiseが発見した反応。1983年に岸らによってサキシトキシンの全合成に適用するため改良法(1. THFを用いること, 2. Znを活性化し、α-ブロモエステルを時間をかけて加えること)が報告されている。

 

  • 反応機構

形式としてはニトリルへの亜鉛エノラートの求核付加である。Reformatsky反応も参照。
blaise_2.gif

反応例

実験手順

実験のコツ・テクニック

参考文献

 

関連反応

関連書籍

[amazonjs asin=”3527332057″ locale=”JP” title=”Modern Methods in Stereoselective Aldol Reactions”]

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ハネシアン・ヒュラー反応 Hanessian-Hullar Re…
  2. システイン選択的タンパク質修飾反応 Cys-Selective …
  3. ストーク エナミン Stork Enamine
  4. 芳香族化合物のニトロ化 Nitration of Aromati…
  5. 玉尾・フレミング酸化 Tamao-Fleming Oxidati…
  6. バールエンガ試薬 Barluenga’s Reage…
  7. 金属水素化物による還元 Reduction with Metal…
  8. 向山アルドール反応 Mukaiyama Aldol Reacti…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ポンコツ博士の海外奮闘録⑪ 〜博士,データをとる〜
  2. 危険物取扱者試験の乙種全類 磐田農高生6人が合格
  3. 発想の逆転で糖鎖合成
  4. ボイヤー・シュミット・オーブ転位 Boyer-Schmidt-Aube Rearrangement
  5. 細胞をつなぐ秘密の輸送路
  6. Ph.D.化学者が今年のセンター試験(化学)を解いてみた
  7. イグノーベル賞2022が発表:化学賞は無かったけどユニークな研究が盛りだくさん
  8. メルマガ有機化学 (by 有機化学美術館) 刊行中!!
  9. Arcutine類の全合成
  10. 「未来博士3分間コンペティション2020」の挑戦者を募集

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2026卒)

■■求める人物像■■「大きな志と好奇心を持ちまだ見ぬ価値造像のために前進できる人…

産総研の研究室見学に行ってきました!~採用情報や研究の現場について~

こんにちは,熊葛です.先日,産総研 生命工学領域の開催する研究室見学に行ってきました!本記事では,産…

第47回ケムステVシンポ「マイクロフローケミストリー」を開催します!

第47回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!第47回ケムステVシンポジウムは、…

【味の素ファインテクノ】新卒採用情報(2026卒)

当社は入社時研修を経て、先輩指導のもと、実践(※)の場でご活躍いただきます。「いきなり実践で…

MI-6 / エスマット共催ウェビナー:デジタルで製造業の生産性を劇的改善する方法

開催日:2024年11月6日 申込みはこちら開催概要デジタル時代において、イノベーション…

窒素原子の導入がスイッチング分子の新たな機能を切り拓く!?

第630回のスポットライトリサーチは、大阪公立大学大学院工学研究科(小畠研究室)博士後期課程3年の …

エントロピーの悩みどころを整理してみる その1

Tshozoです。 エントロピーが煮詰まってきたので頭の中を吐き出し整理してみます。なんでこうも…

AJICAP-M: 位置選択的な抗体薬物複合体製造を可能にするトレースレス親和性ペプチド修飾技術

概要味の素株式会社の松田豊 (現 Exelixis 社)、藤井友博らは、親和性ペ…

材料開発におけるインフォマティクス 〜DBによる材料探索、スペクトル・画像活用〜

開催日:10/30 詳細はこちら開催概要研究開発領域におけるデジタル・トランスフォーメー…

ロベルト・カー Roberto Car

ロベルト・カー (Roberto Car 1947年1月3日 トリエステ生まれ) はイタリアの化学者…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP