[スポンサーリンク]

C

カチオン重合 Cationic Polymerization

[スポンサーリンク]

アルケン → ポリマー

 

概要

イオン性付加重合のうち、活性種がカチオンであるものをカチオン重合と呼ぶ。開始剤としてはブレンステッド酸やルイス酸などが用いられる。モノマーとしては電子豊富二重結合を持つイソプレンなどがその適用となる。

生じるカチオンが安定化される場合には、モノマーが消費された後でも成長末端は安定であり、再びモノマーを加えると重合が再開するような系も知られている(リビング重合)。

 

基本文献

  • Higashimura, T.; Sawamoto, M. Adv. Polym. Sci. 1984, 62, 49.
  • Faust, R.; Kennedy, J. P. Polym. Bull. 1986, 15, 317.

反応機構

 

反応例

 

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”3662152592″ locale=”JP” title=”Cationic Ring-Opening Polymerization: 2. Synthetic Applications (Advances in Polymer Science)”][amazonjs asin=”0841235074″ locale=”JP” title=”Cationic Polymerization: Fundamentals and Applications (Acs Symposium Series)”][amazonjs asin=”406154361X” locale=”JP” title=”高分子の合成(上)―ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合 (KS化学専門書)”]

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 芳香族メチルの酸化 Oxidation of Methyl Gr…
  2. エピスルフィド合成 Episulfide Synthesis
  3. ブンテ塩~無臭の含硫黄ビルディングブロック~
  4. ポヴァロフ反応 Povarov Reaction
  5. ガッターマン・コッホ反応 Gattermann-Koch Rea…
  6. ボーディペプチド合成 Bode Peptide Synthesi…
  7. ミニスキ反応 Minisci Reaction
  8. チャン転位(Chan Rearrangement)

注目情報

ピックアップ記事

  1. 新型卓上NMR Spinsolve 90 が販売開始
  2. 「未来博士3分間コンペティション2020」の挑戦者を募集
  3. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑧(解答編)
  4. 理化学機器のリユースマーケット「ZAI」
  5. 電化で実現する脱炭素化ソリューション 〜蒸留・焼成・ケミカルリサイクル〜
  6. ボーディペプチド合成 Bode Peptide Synthesis
  7. 第60回「挑戦と興奮のワイワイ・ワクワク研究センターで社会の未来を切り開く!」畠 賢治 研究センター長
  8. シアノスター Cyanostar
  9. 化学者のためのエレクトロニクス講座~電解で起こる現象編~
  10. IBM,high-k絶縁膜用ハフニウムの特性解析にスパコン「Blue Gene」を活用

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年1月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー