[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

スティーヴンス転位 Stevens Rearrangement

[スポンサーリンク]

窒素化合物 → 窒素化合物

概要

窒素に隣接した炭素原子に電子求引基をもつ第4級アンモニウム塩を強塩基で処理すると、アンモニウムイリドを経て第3級アミンへの転位が起こる。硫黄(スルホニウム塩)でも類似の反応が起こりうる。

基本文献

  • Stevens, T. S.; Creighton, E. M.; Gordon, A. B.; MacNicol, M. J. Chem. Soc. 1928, 3193.
  • Stevens, T. S. J. Chem. Soc. 1930, 2107.
  • Thomson, T.; Stevens, T. S. J. Chem. Soc. 1932, 55, 1926.
  • Pine, S. H. Org. React. 1970, 18, 403.
  • Marko, I. E. Comprehensive Organic Synthesis 19913, 913.

 

反応機構

Woodward-Hoffman則によればStevens転位は禁制である。このため、ホモリティック開裂を経たラジカルペア機構で進行すると考えられている。
steven2.gif

反応例

 

 

実験手順

 

 

実験のコツ・テクニック

 

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. ワインレブケトン合成 Weinreb ketone synthe…
  2. 【クリックは完了. よし壊せ!】イミノカルベノイドによる渡環およ…
  3. 光延反応 Mitsunobu Reaction
  4. 宮浦・石山ホウ素化反応 Miyaura-Ishiyama Bor…
  5. ロッセン転位 Lossen Rearrangement
  6. スズアセタールを用いる選択的変換 Selective Trans…
  7. ジムロート転位 (ANRORC 型) Dimroth Rear…
  8. バートン・マクコンビー脱酸素化 Barton-McCombie …

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第141回―「天然と人工の高分子を融合させる」Sébastien Perrier教授
  2. 三菱ケミの今期経常益‐1.8%に、石化製品市況弱く
  3. 計算化学:汎関数って何?
  4. 夏:今年もスズメバチ防護服の製造ピーク
  5. 【第14回Vシンポ特別企画】講師紹介:酒田 陽子 先生
  6. MSH試薬 MSH reagent
  7. ImageJがWebブラウザ上で利用可能に
  8. リンダウ会議に行ってきた③
  9. 2007年度ノーベル化学賞を予想!(3)
  10. 次世代型合金触媒の電解水素化メカニズムを解明!アルキンからアルケンへの選択的水素化法

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)

ユシロは、創業以来80年間、“油”で「ものづくり」と「人々の暮らし」を支え続けている化学メーカーです…

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー