概要
P-キラルホスフィン化合物は、特に遷移金属用配位子としての需要が大きい。酸素・水に安定なホスフィンオキシド、ホスフィンスルフィド、ホスフィンボラン錯体を経由して合成されることが一般的である。
中でもホスフィンボラン錯体は、合成容易で結晶性もよく、ボランが穏和な条件で脱保護可能なため重宝される。
基本文献
- Pietrusiewicz, K. M.; Zablocka, M. Chem. Rev. 1994, 94, 1375. DOI: 10.1021/cr00029a009
- 今本恒雄 有機合成化学協会誌 1993, 51, 223.
反応機構
反応例
実験手順
ホスフィンボラン錯体は、配位性アミンもしくは強酸条件下に脱保護可能である。条件の穏和さと実用性からDABCOが最もよく用いられる。脱保護は立体保持で進行する。
実験のコツ・テクニック
参考文献
関連書籍
外部リンク