[スポンサーリンク]

O

芳香族メチルの酸化 Oxidation of Methyl Group of Aryl Compounds

[スポンサーリンク]

 

概要

芳香族メチル基の酸化は、芳香族カルボン酸の一般的合成法のひとつである。
酸化剤としては、KMnO4、Na2Cr2O7/H+、PbO2/OH、などが用いられる。

基本文献

 

反応機構

 

反応例

 

実験手順

ArMe_oxidation_2.gif

原料(1.7g、10mmol)を過マンガン酸カリウム(1.8g、11mmol)の水(20mL)溶液と混合し、加熱還流する。溶液の色が消失したらさらに過マンガン酸カリウム(1.5g、9.5mmol)の水(10mL)溶液を加え、さらに加熱還流する。セライト濾過後、水相をエーテルで洗浄し、3M塩酸で弱酸性(pH5)にし、沈殿物を濾取して減圧乾燥し、生成物を固体として得る(収率56%)。

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Rebstock, A.-S. et al. Tetrahedron 200359, 4973. doi:10.1016/S0040-4020(03)00761-0

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

 

関連記事

  1. フェリエ転位 Ferrier Rearrangement
  2. 金属カルベノイドのC-H挿入反応 C-H Insertion o…
  3. リッター反応 Ritter Reaction
  4. ネニチェスク インドール合成 Nenitzescu Indole…
  5. ペタシス・フェリエ転位 Petasis-Ferrier Rear…
  6. エドマン分解 Edman Degradation
  7. シェンヴィ イソニトリル合成 Shenvi Isonitrile…
  8. パリック・デーリング酸化 Parikh-Doering Oxid…

注目情報

ピックアップ記事

  1. マテリアルズ・インフォマティクスにおけるデータの前処理-データ整理・把握や化学構造のSMILES変換のやり方を解説-
  2. カルボカチオンの華麗なリレー:ブラシラン類の新たな生合成経路
  3. 研究者としてうまくやっていくには ー組織の力を研究に活かすー
  4. 2004年ノーベル化学賞『ユビキチン―プロテアソーム系の発見』
  5. 永田試薬 Nagata Reagent
  6. トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン : Tris(pentafluorophenyl)borane
  7. Skype英会話の勧め
  8. 有機合成化学協会誌2020年10月号:ハロゲンダンス・Cpルテニウム–Brønsted酸協働触媒・重水素化鎖状テルペン・エラスティック結晶・複核ホウ素ヘテロ環
  9. 第49回「キラルブレンステッド酸に魅せられて」秋山隆彦教授
  10. 産業紙閲覧のすゝめ

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP