[スポンサーリンク]

A

アザ-ウィティッヒ反応 Aza-Wittig Reaction

[スポンサーリンク]

 

概要

トリフェニルホスフィンなどのリン試薬とアジドを反応させると、Staudinger反応によってアザリンイリド中間体が生じる。これはカルボニル化合物と反応してとイミンを生成する。Wittig反応の窒素バージョンと考えられる。

基本文献

Review

 

開発の歴史

1919年にStaudingerとMyersらがアジドにホスフィンによりアザリンイリド中間体(aza-wittig反応剤)が生じることを報告した。アザリンイリド中間体を加水分解すると対応するアミンが得られる(Staudinger Reaction)。おおよそ30年後がカルボニル化合物と反応させることで、イミンを合成することに成功した。本反応および関連反応をAza-Wittig反応と呼ぶ。

 

反応機構

aza_wittig_2.gif

反応例

アザリンイリドは様々な試薬と反応し、それぞれ異なる生成物を与える。以下に例をまとめる。
aza_wittig_3.gif
二級アミン合成への応用
aza_wittig_4.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

関連書籍

[amazonjs asin=”0470519983″ locale=”JP” title=”Organic Azides: Syntheses and Applications”]

 

外部リンク

関連記事

  1. デヒドロアラニン選択的タンパク質修飾反応 Dha-Selecti…
  2. デュボア アミノ化反応 Du Bois Amination
  3. ライセルト インドール合成 Reissert Indole Sy…
  4. ダンハイザー環形成反応 Danheiser Annulation…
  5. ギース ラジカル付加 Giese Radical Additio…
  6. スマイルス転位 Smiles Rearrangement
  7. ピナコール転位 Pinacol Rearrangement
  8. エッシェンモーザー・クライゼン転位 Eschenmoser-Cl…

注目情報

ピックアップ記事

  1. このホウ素、まるで窒素ー酸を塩基に変えるー
  2. 水素化ジイソブチルアルミニウム Diisobutylaluminium hydride
  3. 高分子の合成(上)(下)
  4. デニス・ドーハティ Dennis A. Dougherty
  5. 合成化学者十訓
  6. 木材を簡便に透明化させる技術が開発される
  7. ジピバロイルメタン:Dipivaloylmethane
  8. 「糖化学ノックイン」の世界をマンガ化して頂きました!
  9. グラクソ、抗血栓症薬「アリクストラ」の承認を取得
  10. 第14回「らせん」分子の建築家ー八島栄次教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

OIST Science Challenge 2025 に参加しました

2025年3月15日から22日にかけて沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて開催された Scie…

ペーパークラフトで MOFをつくる

第650回のスポットライトリサーチには、化学コミュニケーション賞2024を受賞された、岡山理科大学 …

月岡温泉で硫黄泉の pH の影響について考えてみた 【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい! というわけで、硫黄系温泉を巡る旅の後編です。前回の記事では群馬県草津温泉をご紹…

二酸化マンガンの極小ナノサイズ化で次世代電池や触媒の性能を底上げ!

第649回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院環境科学研究科(本間研究室)博士課程後期2年の飯…

日本薬学会第145年会 に参加しよう!

3月27日~29日、福岡国際会議場にて 「日本薬学会第145年会」 が開催されま…

TLC分析がもっと楽に、正確に! ~TLC分析がアナログからデジタルに

薄層クロマトグラフィーは分離手法の一つとして、お金をかけず、安価な方法として現在…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー