[スポンサーリンク]

A

アセタール還元によるエーテル合成 Ether Synthesis by Reduction of Acetal

[スポンサーリンク]

 

概要

アセタールを酸条件で処理して生じるオキソニウムカチオンを還元することにより、エーテルを合成する手法。

トリエチルシラン(EtSi3H)は酸性条件下でも安定な還元剤であり、この目的に用いられる。BF3、TMSOTfなどがルイス酸として用いられることが多い。他の条件にはLiAlH4-BF3(またはAlCl3)、DIBAL-H、BH3、H2/Rh-Al2O3/HClなどが知られている。

基本文献

 

反応機構

acetal_red_2.gif

反応例

ベンジリデンアセタールDIBALで還元すると、立体的に込み入った方のアルコールがBn(もしくはPMB)保護された生成物が得られる。
acetal_red_3.gif
Bn(PMB)基のmigration:DIBALによるベンジリデンアセタールの開環反応を利用して立体的に混み合った位置へとBn(PMB)基の移動が行える。
acetal_red_4.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”1118057481″ locale=”JP” title=”Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis”]

外部リンク

関連記事

  1. ジムロート転位 (共役 1,3-双極子開環体経由) Dimrot…
  2. フィッツィンガー キノリン合成 Pfitzinger Quino…
  3. 金属カルベノイドを用いるシクロプロパン化 Cyclopropan…
  4. アンデルセン キラルスルホキシド合成 Andersen Chir…
  5. フィンケルシュタイン反応 Finkelstein Reactio…
  6. カバチニク・フィールズ反応 Kabachnik-Fields R…
  7. フィッツナー・モファット酸化 Pfitzner-Moffatt …
  8. コーンブルム ニトロ化反応 Kornblum Nitoratio…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第11回ケムステVシンポジウム「最先端精密高分子合成」を開催します!
  2. 転職でチャンスを掴める人、掴めない人の違い
  3. ポンコツ博士の海外奮闘録⑬ ~博士,コロナにかかる~
  4. マテリアルズ・インフォマティクスの導入・活用・推進におけるよくある失敗とその対策とは?
  5. 「進化分子工学によってウイルス起源を再現する」ETH Zurichより
  6. UCLAにおける死亡事故で指導教授が刑事告訴される
  7. 金属錯体化学を使って神経伝達物質受容体を選択的に活性化する
  8. 第4回CSJ化学フェスタに参加してきました!
  9. スルホンアミドからスルホンアミドを合成する
  10. 宮浦・石山ホウ素化反応 Miyaura-Ishiyama Borylation

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP