[スポンサーリンク]

D

辻・ウィルキンソン 脱カルボニル化反応 Tsuji-Wilkinson Decarbonylation

[スポンサーリンク]

 

概要

量論量のWilkinson錯体もしくはPd/Cをアルデヒドに作用させると、脱カルボニル化が起こり、アルカンを与える。特にWilkinson錯体を用いる反応は穏和な条件で進行し、官能基受容性も高い。
反応は立体特異的に進行する。

 

基本文献

 

反応機構

Wilkinsonカルボニル錯体は脱カルボニル化能を持たないため、触媒回転はしない。高価なロジウムが量論量必要となってしまうのが最大の欠点である。
decarbonyl_2.gif

反応例


decarbonyl_3.gif
脱カルボニル化において立体配座は保持される。
decarbonyl_4.gif
decarbonyl_5.gif
FR-900482の合成[1] decarbonyl_6.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Ziegler, F. E.; Belema, M. J. Org. Chem. 1997,62, 1083. DOI: 10.1021/jo961992n

 

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”3527306838″ locale=”JP” title=”Modern Rhodium-Catalyzed Organic Reactions”][amazonjs asin=”1461374774″ locale=”JP” title=”Organometallic Compounds of Cobalt, Rhodium, and Iridium”][amazonjs asin=”0080423159″ locale=”JP” title=”Cobalt, Rhodium and Iridium”][amazonjs asin=”480790681X” locale=”JP” title=”有機合成のための遷移金属触媒反応”]

 

外部リンク

関連記事

  1. コールマン試薬 Collman’s Reagent
  2. ビシュラー・メーラウ インドール合成 Bischler-Mohl…
  3. コーンフォース転位 Cornforth Rearrangemen…
  4. フェリエ転位 Ferrier Rearrangement
  5. クラベ アレン合成 Crabbe Allene Synthesi…
  6. ケテンの[2+2]環化付加反応 [2+2] Cycloaddit…
  7. ロゼムンド・リンドセー ポルフィリン合成 Rothemund-L…
  8. ホーナー・ワズワース・エモンス反応 Horner-Wadswor…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 【ジーシー】新卒採用情報(2025卒)
  2. 【東日本大震災より10年】有機合成系研究室における地震対策
  3. 拡張Pummerer反応による簡便な直接ビアリール合成法
  4. 複雑な試薬のChemDrawテンプレートを作ってみた
  5. ポンコツ博士の海外奮闘録① 〜博士,米国に上陸す〜
  6. 高活性な不斉求核有機触媒の創製
  7. 林 雄二郎博士に聞く ポットエコノミーの化学
  8. Ns基とNos基とDNs基
  9. 2017年12月14日開催: 化学企業4社によるプレミアムセミナー
  10. 塩谷光彦 Mitsuhiko Shionoya

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

ジアリールエテン縮環二量体の二閉環体の合成に成功

第 654回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院松田研究室の 佐竹 来実さ…

【産総研・触媒化学研究部門】新卒・既卒採用情報

触媒部門では、「個の力」でもある触媒化学を基盤としつつも、異分野に積極的に関わる…

触媒化学を基盤に展開される広範な研究

前回の記事でご紹介したとおり、触媒化学研究部門(触媒部門)では、触媒化学を基盤に…

「産総研・触媒化学研究部門」ってどんな研究所?

触媒化学融合研究センターの後継として、2025年に産総研内に設立された触媒化学研究部門は、「触媒化学…

Cell Press “Chem” 編集者 × 研究者トークセッション ~日本発のハイクオリティな化学研究を世界に~

ケムステでも以前取り上げた、Cell PressのChem。今回はChemの編集…

光励起で芳香族性を獲得する分子の構造ダイナミクスを解明!

第 654 回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 協奏分子システム研究セ…

藤多哲朗 Tetsuro Fujita

藤多 哲朗(ふじた てつろう、1931年1月4日 - 2017年1月1日)は日本の薬学者・天然物化学…

MI conference 2025開催のお知らせ

開催概要昨年エントリー1,400名超!MIに特化したカンファレンスを今年も開催近年、研究開発…

【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)

ユシロは、創業以来80年間、“油”で「ものづくり」と「人々の暮らし」を支え続けている化学メーカーです…

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー