[スポンサーリンク]

C

カニッツァロ反応 Cannizzaro Reaction

[スポンサーリンク]

 

概要

α水素を持たないアルデヒドを水酸化ナトリウム水溶液中加熱すると、還元体であるアルコールと酸化体であるカルボン酸が1:1の量比で得られる。

通常交差反応は難しく、2種のアルデヒド間では理論上、4種以上の混合物を与える結果となる。しかし、アルデヒドの一方をホルムアルデヒドにして反応させると、ホルムアルデヒドが優先的に還元剤として働く。この場合、もう一方のアルデヒドから対応するアルコールが収率よく生成される。

エノール化しうるアルデヒドの場合にはアルドール反応が起こり、上手くいかない。

基本文献

 

開発の歴史

1853年イタリアの化学者(政治家でもある)カニッツァロによって発見。

Stanislao Cannizzaro

Stanislao Cannizzaro

反応機構

canniz1.gif

反応例

canizzaro_3.gif
cannizzaro_4.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4807908405″ locale=”JP” title=”有機合成における人名反応750″]

 

関連リンク

関連記事

  1. ダンハイザー シクロペンテン合成 Danheiser Cyclo…
  2. エタール反応 Etard Reaction
  3. ホフマン・レフラー・フレイターク反応 Hofmann-Loffl…
  4. ペタシス・フェリエ転位 Petasis-Ferrier Rear…
  5. クルチウス転位 Curtius Rearrangement
  6. ガッターマン アルデヒド合成 Gattermann Aldehy…
  7. アッペル反応 Appel Reaction
  8. 内部アルコキシ効果 Inside Alkoxy Effect

注目情報

ピックアップ記事

  1. 米ファイザーの第2・四半期は特別利益で純利益が増加、売上高は+1%
  2. オルガテクノ大賞2005受賞者決定!
  3. N-オキシドの合成 Synthesis of N-oxide
  4. 水素ガス/酸素ガスで光特性を繰り返し変化させる分子
  5. ペンタレネン Pentalenene
  6. ヤーン·テラー効果 Jahn–Teller effects
  7. アメリカで医者にかかる
  8. 大気下でもホールと電子の双方を伝導可能な新しい分子性半導体材料
  9. 2010年日本化学会各賞発表-進歩賞-
  10. 薬学会一般シンポジウム『異分野融合で切り込む!膜タンパク質の世界』

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

ブテンを原料に天然物のコードを紡ぐ ―新触媒が拓く医薬リード分子の迅速プログラム合成―

第 687回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 有機合成化学教室 (金井…

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP