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医薬品

モルヒネ morphine

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モルヒネ(morphine)は、アヘンに含まれるアルカロイドの一種です。

歴史・用途

1803年に独化学者Friedrich Serturnerが単離に成功。ギリシア神話の夢の神MorpheusにちなんでMorphineと名付けられました。近年では末期ガンの疼痛緩和目的で使用されることが多く、患者の増加もあり、ますます使用頻度の高まっている医薬品です。

一方で、強い耽溺性・依存性があることでも知られており、麻薬に指定されています。モルヒネのジアセチル体はさらに依存性が強く、ヘロインと呼ばれる有名な麻薬になります。日本国内では所持・製造・使用の一切が法律で禁じられています。

分子構造

関連書籍

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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