酢酸フェニル水銀は、イネいもち病菌のカビを殺菌する特効薬として1948年に農薬登録、1973年に失効した農薬。
酢酸フェニル水銀を農薬として使用した場合、土壌中では分解されてジフェニル水銀となり、公害問題で悪名高いメチル水銀には変換されず非検出であったこと[1]から、毒性は低いものと推定されます。しかし、水銀化合物への社会不安の余波もあり、使われなくなりました。
参考論文
- “Phenylmercuric Acetate: Metabolic Conversion by Microorganisms.” Fumio Matsumura et al. Science 1971 DOI: 10.1126/science.173.3991.49