[スポンサーリンク]

その他

アルゴン (argon; Ar)

[スポンサーリンク]

アルゴンは、常温常圧下、単原子分子として存在する気体。窒素分子、酸素分子に次いで、アルゴン分子は、空気中で3番目に多く含まれる気体です。モル比で空気全体の約1パーセントほどを占めます。

  • 詳細

アルゴンは空気中に0.93パーセントほど含まれます。アルゴンの命名は、ギリシャ語の「怠け者(argos)」・「不活発(argon)」・「働かない(ab ergon)」に由来していると考えられています。1894年に液化空気の分留によりレイリー卿(Lord Rayleigh)とラムゼー(William Ramsay)氏が発見しました。太陽からのヘリウムのスペクトル観測を除けば、アルゴンは最初に見つかった希ガスです。

キセノンおよびクリプトンではわずかに化合物の存在が知られていましたが、アルゴンでは長く化合物の存在は知られていませんでした。しかし、西暦2000年のネイチャーで、初めてのアルゴン化合物として、アルゴンフッ素水素化物HArFが報告されています[1]。

  • 参考文献

[1] “A stable argon compound.” Leonid Khriachtchev et al. Nature 2000 DOI: 10.1038/35022551

Avatar photo

Green

投稿者の記事一覧

静岡で化学を教えています。よろしくお願いします。

関連記事

  1. フタロシアニン phthalocyanine
  2. チアミン (thiamin)
  3. 酢酸ウラニル(VI) –意外なところから見つかる放射性物質–
  4. モリブドプテリン (molybdopterin)
  5. アブシジン酸(abscisic acid; ABA)
  6. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無電解卑金属めっきの各論編~…
  7. ヘリウム (helium; He)
  8. カフェイン caffeine

注目情報

ピックアップ記事

  1. CRISPRで薬剤分子-タンパク相互作用を解明する
  2. 金属内包フラーレンを使った分子レーダーの創製
  3. ロバート・グラブス Robert H. Grubbs
  4. おっさんマウスが小学生マウスを襲う?待ったの決め手はフェロモンにあり
  5. ウギ反応 Ugi Reaction
  6. ピンポン玉で分子模型
  7. バーゼル Basel:製薬・農薬・化学が集まる街
  8. ポンコツ博士の海外奮闘録XV ~博士,再現性を高める①~
  9. 第117回―「感染症治療を志向したケミカルバイオロジー研究」Erin Carlson准教授
  10. 製造業の研究開発、生産現場におけるDX×ノーコード

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

硫黄と別れてもリンカーが束縛する!曲がったπ共役分子の構築

紫外光による脱硫反応を利用することで、本来は平面であるはずのペリレンビスイミド骨格を歪ませることに成…

有機合成化学協会誌2024年11月号:英文特集号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年11月号がオンライン公開されています。…

小型でも妥協なし!幅広い化合物をサチレーションフリーのELSDで検出

UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試…

第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開催します!

いよいよ本年もあと僅かとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬…

3つのラジカルを自由自在!アルケンのアリール–アルキル化反応

アルケンの位置選択的なアリール–アルキル化反応が報告された。ラジカルソーティングを用いた三種類のラジ…

【日産化学 26卒/Zoomウェビナー配信!】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE

3日間で10領域の研究職社員がプレゼンテーション!日産化学の全研究領域を公開する、研…

ミトコンドリア内タンパク質を分解する標的タンパク質分解技術「mitoTPD」の開発

第 631 回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 生命科学研究科 修士課程2…

永木愛一郎 Aiichiro Nagaki

永木愛一郎(1973年1月23日-)は、日本の化学者である。現在北海道大学大学院理学研究院化学部…

11/16(土)Zoom開催 【10:30~博士課程×女性のキャリア】 【14:00~富士フイルム・レゾナック 女子学生のためのセミナー】

化学系の就職活動を支援する『化学系学生のための就活』からのご案内です。11/16…

KISTEC教育講座『中間水コンセプトによるバイオ・医療材料開発』 ~水・生体環境下で優れた機能を発揮させるための材料・表面・デバイス設計~

 開講期間 令和6年12月10日(火)、11日(水)詳細・お申し込みはこちら2 コースの…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP