[スポンサーリンク]

身のまわりの分子

カンプトテシン /camptothecin

[スポンサーリンク]

カンプトテシン (camptothecin)は、カンレンボクCamptotheca acuminata に含まれるアルカロイドの一種。抗ガン作用を示す。

用途・歴史

1966年、WallおよびWaniらによって抗ガン剤のスクリーニングの過程で発見される。[1]

トポイソメラーゼIを阻害することで抗ガン作用を示す。

二種のカンプトテシン誘導体であるトポテカン(topotecan)イリノテカン(irinotecan)は実際に癌の化学療法剤として用いられている。

関連文献

[1] Wall, M. E.; Wani, M. C.; Cook, C. E.; Palmer, K. H.; McPhail, A. I.; Sim, G. A. J. Am. Chem. Soc. 1966, 88, 3888.

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ユーコミン酸 (eucomic acid)
  2. プロパンチアールオキシド (propanethial S-oxi…
  3. ミヤコシンA (miyakosyne A)
  4. マラカイトグリーン /Malachite Green
  5. オリンピセン (olympicene)
  6. ジブロモインジゴ dibromoindigo
  7. カプロラクタム (caprolactam)
  8. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無電解貴金属めっきの各論編~…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 製薬系企業研究者との懇談会
  2. 科学はわくわくさせてくれるものーロレアル-ユネスコ賞2015 PartII
  3. 化学者のためのエレクトロニクス講座~めっきの基礎編~
  4. トリフルオロメタンスルホン酸ベンゾイル:Benzoyl Trifluoromethanesulfonate
  5. ベンザイン Benzyne
  6. 高分子界の準結晶
  7. 目指せ!! SciFinderマイスター
  8. 高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?
  9. スイス連邦工科大ジーベーガー教授2007年ケーバー賞を受賞
  10. ハーバード大Whitesides教授がWelch Awardを受賞

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

注目情報

最新記事

大人気の超純水製造装置を組み立ててみた

化学・生物系の研究室に欠かせない超純水装置。その中でも最も知名度が高いのは、やはりメルクの Mill…

Carl Boschの人生 その11

Tshozoです。間が空きましたが前回の続きです。時系列が前後しますが窒素固定の開発を始めたころ、B…

PythonとChatGPTを活用するスペクトル解析実践ガイド

概要ケモメトリクスと機械学習によるスペクトル解析を、Pythonの使い方と数学の基礎から実践…

一塩基違いの DNA の迅速な単離: 対照実験がどのように Nature への出版につながったか

第645回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院工学系研究科相田研究室の龚浩 (Gong Hao…

アキラル色素分子にキラル光学特性を付与するミセルを開発

第644回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 総合研究院 応用化学系 化学生命科学研究所 吉沢…

有機合成化学協会誌2025年2月号:C–H結合変換反応・脱炭酸・ベンゾジアゼピン系医薬品・ベンザイン・超分子ポリマー

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年2月号がオンライン公開されています。…

草津温泉の強酸性硫黄泉で痺れてきました【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい!  というわけで、硫黄系の温泉であり、日本でも最大の自然温泉湧出量を誇る草津温泉…

ディストニックラジカルによる多様なアンモニウム塩の合成法

第643回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の木之下 拓海(きのした …

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー