マラカイトグリーン(Malachite Green)は、有機色素の一種です。
- 用途・歴史
鉱物マラカイト(孔雀石)に似た色調を有するため、この名前がついています。緑色合成色素として絹・羊毛・黄麻・革・綿・紙等の染色に使用されています。
生体内で酵素により還元され、ロイコマラカイトグリーンになります。還元作用に由来する抗菌活性を有し、観賞魚の白点病や尾腐れ病などの治療薬として用いられています。しかしながら国内では養殖魚への使用は認められていません。
ジメチルアミノフェニル基を2つ有した構造を持ち、シュウ酸塩として市販されています。有色化合物はこのように長めのπ結合共役系を持つものがほとんどです。
- 関連文献
- 関連書籍
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