コエンザイムQ10(coenzyme Q10)は、生体内に存在する補酵素の一つで、別名ユビキノン(UQ)とも呼ばれます。抗酸化作用を示し、サプリメントとして広く利用されています。
- 用途・歴史
1957年、米ウィスコンシン・マディソン大学のクレーン(Fred L. Crane)らによって、ウシ心筋ミトコンドリア内から単離されました。
コエンザイム(coenzyme)とは、酵素の働きを円滑にする「補酵素」の意味です。数字の10は側鎖イソプレンの重合度を表しています。イソプレン単位が6つの側鎖をもつ化合物だとコエンザイムQ6になります。
コエンザイムQ10はキノン構造を有しており体内で容易にヒドロキノンに還元されます。体内ではこのヒドロキノン体が身代わり的に活性酸素と反応し、抗酸化作用・アンチエイジング作用を示すとされています。
ミトコンドリアのエネルギー変換におけるコエンザイムQ10の役割について研究したピーター・ミッチェル(Peter Dennis Mitchell)は1978年のノーベル化学賞を受賞しています。
コエンザイムQ10ブームは今では落ち着きを見せていますが、 一時期は売り切れ続出となるほどのものでした。メディアの力は強いですね。
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