プロリン(proline)は、タンパク質などを構成する α-アミノ酸の一種である。
- 歴史・用途
生体における必須アミノ酸20種類のうち、唯一ペプチド結合内に環状構造を持つアミノ酸(唯一のイミノ酸)。他の必須アミノ酸と異なり剛直な構造を持つため、タンパク質のコンフォメーション規定にとりわけ重要な役割を果たしている。
2000年には、List・Barbasらによって直接的分子間アルドール反応の触媒として利用できることが報告された(List-Barbasアルドール反応)[1]。これを契機に、有機合成領域での有機分子触媒の研究が活発化することとなる。安価で容易に得られ、また金属を用いないため取り扱い用意で廃棄時の問題も少なく、環境にやさしい次世代合成法へつながるとされている。(参照:もっとも単純な触媒「プロリン」)
- 関連文献
- 関連書籍
一般向け
タイトルに偽りあり
アミノ酸について、より詳しく知りたい方にオススメの一冊
- 関連リンク
もっとも単純な触媒「プロリン」(有機って面白いよね!)
Biosynthesis of proline in bacteria
List-Barbasアルドール反応 (ODOOS)
Hajos-Parrish-Eder-Sauer-Wiechert反応 (ODOOS)
究極の不斉触媒・プロリン (有機化学美術館)