[スポンサーリンク]

身のまわりの分子

ムスカリン muscarine

[スポンサーリンク]

ムスカリン(muscarine)は、ベニテングタケ(Amanita muscaria)をはじめとする毒キノコに含まれるアルカロイドである。

歴史・用途

歴史は古く、150年以上も前から存在は知られていた。比較的簡単な構造だがその精製は困難であり、化学構造は1957年になるまで明らかとされなかった。化学構造が決定されると同時に化学合成も達成された。

ムスカリンは毒性だけでなく、自律神経(副交感神経)刺激作用を持っている。ムスカリン性アセチルコリン受容体に結合し、アゴニスト作用を示すことに起因する。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4320055047″ locale=”JP” title=”アルカロイド―毒と薬の宝庫”][amazonjs asin=”4054042635″ locale=”JP” title=”日本の毒きのこ (フィールドベスト図鑑)”]

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. アスピリン あすぴりん aspirin 
  2. アスタキサンチン (astaxanthin)
  3. ブレビコミン /Brevicomin
  4. ピラーアレーン
  5. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無電解卑金属めっきの各論編~…
  6. ヒストリオニコトキシン histrionicotoxin
  7. ストリゴラクトン : strigolactone
  8. 化学者のためのエレクトロニクス入門⑤ ~ディスプレイ分野などで活…

注目情報

ピックアップ記事

  1. e.e., or not e.e.:
  2. 日本学術振興会賞受賞者一覧
  3. STAP細胞問題から見えた市民と科学者の乖離ー前編
  4. CEMS Topical Meeting Online 機能性材料の励起状態化学
  5. 日本プロセス化学会2019 ウインターシンポジウム
  6. 【日産化学 24卒/Zoomウェビナー配信!】START your chemi-story あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE
  7. ハーバート・ブラウン Herbert C. Brown
  8. 再生医療関連技術ーChemical Times特集より
  9. ケンダール・ハウク Kendall N. Houk
  10. 酵素触媒によるアルケンのアンチマルコフニコフ酸化

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー