ムスカリン(muscarine)は、ベニテングタケ(Amanita muscaria)をはじめとする毒キノコに含まれるアルカロイドである。
歴史・用途
歴史は古く、150年以上も前から存在は知られていた。比較的簡単な構造だがその精製は困難であり、化学構造は1957年になるまで明らかとされなかった。化学構造が決定されると同時に化学合成も達成された。
ムスカリンは毒性だけでなく、自律神経(副交感神経)刺激作用を持っている。ムスカリン性アセチルコリン受容体に結合し、アゴニスト作用を示すことに起因する。