[スポンサーリンク]

身のまわりの分子

カイニン酸 kainic acid

[スポンサーリンク]

kainic_acid.gif

カイニン酸(kainic acid)は、紅藻の海人草(かいにんそう:別名マクリ)から単離されたアミノ酸の一種。虫下しとしての漢方的用途がある。

  • 歴史・用途

1953年、竹本常松によって単離される。

虫下し(回虫駆除)としての作用は、非NMDA型グルタミン酸受容体結合能を持つことによる。すなわち、回虫の神経を過剰に興奮させ、後に麻痺させる。神経科学用ツールとしても有用。

近年、供給不足により価格が高騰している。

  • 関連書籍

 

  • 関連リンク

カイニン酸 – Wikipedia

Kainic acid – Wikipedia

ネーミングいろいろ ~日本語を含む化合物名~ (有機化学美術館)

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. フェノールフタレイン ふぇのーるふたれいん phenolphth…
  2. 重医薬品(重水素化医薬品、heavy drug)
  3. アスパルテーム /aspartame
  4. シラフルオフェン (silafluofen)
  5. ボルテゾミブ (bortezomib)
  6. 2,5-ジ-(N-(­­­­–)-プロイル)-パラ-ベンゾキノン…
  7. テトロドトキシン Tetrodotoxin
  8. セレノネイン selenoneine

注目情報

ピックアップ記事

  1. クノール ピロール合成 Knorr Pyrrole Synthesis
  2. ジピバロイルメタン:Dipivaloylmethane
  3. 保護により不斉を創る
  4. 大型期待の認知症薬「承認申請数年遅れる」 第一製薬
  5. 配位子だけじゃない!触媒になるホスフィン
  6. 動的コンビナトリアル化学 Dynamic Combinatorial Chemistry
  7. 世界が終わる日までビスマス
  8. 新しい芳香族トリフルオロメチル化試薬
  9. マテリアルズ・インフォマティクスにおけるデータ0からの初期データ戦略
  10. メソポーラスシリカ(3)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

ブテンを原料に天然物のコードを紡ぐ ―新触媒が拓く医薬リード分子の迅速プログラム合成―

第 687回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 有機合成化学教室 (金井…

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP