米ライス大によると、同国のノーベル賞受賞化学者、リチャード・スモーリー氏が28日、がんのためテキサス州ヒューストンの病院で死去した。62歳。1943年米オハイオ州生まれ。ミシガン大卒業後、プリンストン大などを経て、ライス大教授。炭素原子60個からなるサッカーボール型の分子、カーボン60を初めて合成し、超電導、材料科学に関連する新分野を開拓したとして、96年にノーベル化学賞を英国のハロルド・クロート氏らと共同で受賞。その後もナノテクノロジー分野の発展に尽力した。(引用:産経新聞)
フラーレン(Fullerene)はグラファイト(黒鉛)・ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素の総称です。フラーレンを構成する原子は黒鉛中の炭素と同じ種類ですが、60個以上の炭素原子が強く結合して球状あるいは、チューブ状に閉じたネットワーク構造を形成しています。
リチャード・スモーリ(Richard Smalley)は1985年にフラーレンを発見し、ノーベル化学賞を受賞しています。ご冥福をお祈りいたします。
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