日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、
めでたく開設5周年を迎えました!
ケムステSlack は、ビジネス向けの SNS とも言えるチャットツール Slack を活用した化学のオープンコミュニティで、Chem-Station が主体となり運営を行っています。Slack とはなんぞや?という方はこちらをご参照ください。ケムステの新着記事や Vシンポなどの最新情報の提供のほか、質問や雑談、気になる論文や科学ニュース、分野ごとの個別チャンネル、さらにはダイレクトメッセージのやりとりなど、さまざまな話題発信・コミュニケーションの場として活用されています。もちろん完全無料で参加でき、PC の他スマアホアプリでも簡単にアクセス・書き込みができるので、ケムステ情報のチェックに最適なツールです。
2019 年のケムステSlack 開設後、Slack 側による数度の運用規定変更を挟み、現在はピン留め (ブックマークのようなもの) を行ったメッセージ以外は投稿から 90 日間のみしか閲覧できなくなりました。この点でやや不便にはなりましたが、それでもオープン性と速報性、双方向性を維持したチャットツールとして有用であることに変わりはありません。Chem-Station の読者の方にはぜひとも参加していただきたいコミュニティです!
現在のケムステSlack 稼働状況
参加登録者は2024年7月14日時点で 3,400人超。比較的規模の大きい学会と同等の登録者数となっており、まさに日本最大のオンライン化学コミュニティに成長しました。ケムステSlack の解説は 2019 年 7 月、その後新型コロナの猛威によりオンラインツールの需要が加速し、Slack 自体の需要も飛躍的に伸びました。開設わずか 1 年で登録者数は1,800人を超え、その後も順調にユーザー数を伸ばしながら現在へ至っています。
稼働中のチャンネル
ケムステSlack では、デフォルトで開設されたチャンネル (#aから始まるもの) と、ユーザーからの要望により設立された個別チャンネル (#b、#c、#d から始まるもの) があります。
デフォルトチャンネルには、
#a01 お知らせ_新着記事
#a02 目安箱
#a03 雑談
#a04 質問
#a05 気になるニュース
#a06 気になる論文
#a07 学会イベント情報
#a08 求人情報
#a09 奨学金_研究費_賞
#a10 自己紹介
の全10チャンネルがあります。#a01 以外は登録・脱会自由になっています。
「#a01 お知らせ_新着記事」では、主に Chem-Station の新着記事情報を公開しています。Slack では未読の投稿がある場合、そのチャンネルが太文字で表示されるので、見逃しを防ぐことができます。これだけでもケムステ読者には嬉しいツールですね。
ケムステSlackの全体画面 (Mac OS アプリで閲覧) と、#01 お知らせ_新着記事チャンネル |
「#a04 質問」チャンネルでは、実験や勉強における質問・疑問に対して、活発な議論がなされています。ケムステSlack にはスタッフをはじめさまざまな分野の専門家が参加していますので、求めていた答えが得られる可能性も高いです!
#04 質問チャンネル (スタッフ以外のユーザー名は伏せさせていただいています) |
過去の投稿の閲覧について
現時点での Slack の仕様として、90日間のみのコメント閲覧制限がありますが、興味深い投稿はピン留めすることで残しておくことができます。
(以下は #b02 海外留学のチャンネルより)
各チャンネルにはピン留めされている記事がいくつかありますので、現在あまり稼働がないチャンネルでもピン留め記事を追っていくだけで有益な情報が得られると思います!
ケムステ Slack の注目ポイント ①
デフォルトチャンネルの他にも、ユーザーの希望により設立されたチャンネル群がいくつもあります。
化学や研究生活関連の話題は bチャンネルとして、16チャンネルが設立されています。
#b01_科学技術_ビジネス化, #b02_海外留学, #b03_本日の課題, #b04_diy化学, #b05_化学英語, #b06_化学教育, #b07_オープンサイエンス, #b08_コロナ対応, #b09_化学史, #b10_化学産業_企業, #b11_おすすめの一冊, #b12_科学コミュニケーション, #b13_就活情報, #b14_特許, #b15_化学プレゼン_発表_動画, #b16_共同研究相談室
また、cチャンネルは学術分野別チャンネルで、現在16チャンネルが稼働しています。
#c01_光化学, #c02_機械学習_人工知能, #c03_ニューモダリティ, #c04_数学, #c05_有機金属_錯体化学, #c06_高分子化学, #c07_ケミカルバイオロジー, #c08_天然物化学, #c09_有機無機ハイブリッド, #c10_光触媒, #c11_創薬化学, #c12_分析化学, #c13_気相_表面チャンネル
地域別 (といっても一つだけですが) の dチャンネルもあります。
#d01_九州
筆者は d01_九州チャンネルで最近、2025年3月に行われる日本薬学会年会に向けてオススメの飲食店を聞き、教えていただきました! 九州の住人でなくてもそう言った使い方ができるのがいいですね (ピン留めしてありますので薬学会に参加される方はぜひご活用ください)。
ケムステ Slack の注目ポイント ②
多彩なオリジナルスタンプによる簡便なコミュニケーションが可能なことも、ケムステSlack の使いやすさと親しみやすさを押し上げていると思います。さまざまな動きをするベンゼン環など、ユニークなスタンプで投稿を盛り上げることができます。投稿者も、スタンプ一個でも反応があると非常に嬉しいものです。
元素記号スタンプも、水素からオガネソンまで全118種類揃っています!有志の参加者にご作製いただきました。うまく組み合わせれば元素記号で会話もできます(?)
ケムステ Slack の注目ポイント ③
何と言っても、多彩な世代・立場の化学好きな方々にご参加いただいていることです!なんと高校生のケムステ読者から、大御所の教授の先生まで参加されているので、世代を超えた化学の議論ができます。科学者にとって、幅広い世代との横の繋がりは、自身の研究欲を刺激し、また自分だけではできない学習・研究の幅を広めてくれる非常に重要なものです。学会という枠を超えたオープンコミュニティは、そんな繋がりを醸成してくれるまたとないコンテンツだと思います!
高校1年生のケムステ読者様。中学生の頃からケムステをお読みいただいているとのこと! |
ケムステSlack のこれから
新型コロナが5類移行して1年、リモートワーク全盛の頃から比べると、やや全体のアクティビティが下がってきていることは否めません。すでにご参加いただいているユーザーの方々には、新着記事のお知らせに対するスタンプだけでも良いので、反応を頂けますと執筆者・スタッフもやりがいを感じますし、より良い記事を提供しようと奮起するきっかけにもなりますので、是非ともよろしくお願いします!
気になるニュースや論文なども、速報性がなくても全く問題ありませんので、どしどし投稿していただけるとありがたいです!
最近はこれまた下火になっているのですが、ケムステSlack ユーザーにオープンでご参加いただけるような懇親会なども、可能な限り行いたいと考えていますので、今後のケムステSlack の動向にも注目してみてください!!
ご興味を持たれ、まだ Slack に参加していないという方は、以下よりぜひご参加ください!
10周年を目指して、スタッフ・参加者皆様でケムステSlack を盛り上げていきましょう!
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