卒業論文などは落ち着いた所が多いでしょうか。
入試シーズンも終盤に差し掛かり、残すところは春休み、
と、年会!(それ以外にもある)
ということで、日本薬学会年会で開催される「有機合成化学の若い力」についてご案内します。
有機合成化学の若い力って?
コロナ禍真っ最中の第7回ケムステVシンポをご覧になられた方はご存知かと思いますが、第7回Vシンポは表題の「有機合成化学の若い力」シンポジウムをオンラインで復活させようとしてVシンポとしてオンエアされました。今年の開催趣旨は以下。
本シンポジウム「有機合成化学の若い力」は、有機合成化学に関わる幅広い分野で活躍するトップレベルの若手研究者にご発表いただき、聴衆との活発な討論を通じて有機合成化学をより一層発展させ、ひいては日本の薬学を活性化することを目的とし、第121年会から受け継がれて開催されています。有機合成化学は、対象化合物の性質や反応性を理解し制御することで、有用な生物活性物質や未知なる有機機能性材料を創出することができる学問であり、薬学分野においては創薬研究の基盤となる重要な役割を果たしてきました。近年は、創薬に対するアプローチが急速に多様化しており、有機合成化学に加えて周辺分野を巻き込むことによって“分野を超えた”化学を切り拓き、新たな潮流を生み出すことが求められています。
本シンポジウムでは、有機合成化学を一つの基盤として幅広い分野で研究に取り組んでいる、新進気鋭の5名の若手研究者にご発表いただきます。優れた最新の研究成果と研究哲学を共有いただくことで参加者の視点を広げ、分野を超えた融合研究を後押しすることによって有機合成化学の“みらい”を創造する原動力にしたいと考えています。
開催概要
有機合成化学の若い力:みらい創造~分野を超えて挑戦する有機合成化学~
日時:日本薬学会中 3/29(金)13:15 〜 15:10
会場:503会場
演者と演題:
中 寛史(京大院薬、京大CPiER-DSR)「物質の可能性を広げる重水素化」
池本晃喜(東大院理)「精密ドープされたフェナインナノカーボン分子の設計・合成」
植田 浩史(東北大院薬)「自然から学ぶ天然物合成〜二量体型天然物の収束的合成を目指して〜」
井貫 晋輔(京大院薬)「有機化学的アプローチによる免疫調節分子の探索と機能解析研究」
丹羽 雅俊(日産化学物質科学研究所)「DNAコード化ライブラリ(DEL)による創薬の未来: NC-DEL技術の開発と展望」
オーガナイザー;
清水 洋平(北大院里)
横江 弘雅(星薬大薬/星薬大医薬研)
寄立 麻琴(九大院薬)
協賛 Chem-Station
懇親会
日時:3月29日(金)19:00頃から2時間程度
場所:オリエンタルビーチみなとみらい (https://oriental-beach.jp)
会費:6千円程度(後日、参加のご連絡を頂いた方に詳細をお知らせ致します。尚、学生の方の参加は割引致します。)
定員(先着):約150名:
申し込み期限:3月5日までにこちらのGoogle Formsより登録をお願いいたします。
オーガナイザーよりひとこと
長年開催されている日本薬学会の有機合成系若手シンポジウム、通称「若い力」はコロナ禍を乗り越えてこれまで通りの開催形態を復活させることが出来ました。昨年札幌でのシンポジウムおよび懇親会は大盛況に終わり、今年の横浜でも多くの参加と活発な討論、意見交換ができればと思っています。みなとみらい開催にかけて「みらい創造」という副題をつけましたが、シンポジウム全体を通して、将来を担う若手研究者の活力にしていただきたいと考えています。多くの若手の参加をお待ちしています。