[スポンサーリンク]

ケムステニュース

MI-6、データ解析とノウハウ蓄積のための実験計画プラットフォーム「miHub」を全面刷新

[スポンサーリンク]

MI-6株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:木嵜基博、以下MI-6)は、実験計画におけるデータ解析とノウハウ・ナレッジの蓄積を実現するMIプラットフォーム「miHub(エムアイハブ)」を全面刷新し、新たに提供を開始しました。

miHubはこちら

miHubが解決する課題とソリューション

材料開発は常に複雑で時間を要するプロセスです。これまで、以下のような顕著な課題に直面してきました。

  • 配合やプロセス条件の開発における複雑性
    試行錯誤が多く、効率の向上が求められています。
  • ノウハウの属人化
    実験計画や解析に関する専門知識が個人に依存しており、組織全体での知識共有が不足しています。
  • データサイエンスの導入と定着の困難さ
    開発組織において、データサイエンス技術の導入、普及、そしてその定着に苦労しています。

材料開発の高速化と高度化を目指し、国内外の多くの素材メーカーがマテリアルズ・インフォマティクス(MI)の導入を進めています。しかし、多くの材料研究者や研究組織とって、MIの活用は依然としてハードルが高く、その組織全体への普及や定着には困難を伴っています。

このような状況を受け、MI-6は2020年4月より提供してきたMIソフトウェア「miHub」を全面的に刷新しました。実験点を決定するための解析アプローチを拡張し、また組織全体でのナレッジ・ノウハウ共有とコラボレーションを促進する機能を導入することで、一新したユーザー体験を提供します。

 

主な特徴

miHubは主に2つの主要機能から構成されています。

  • 試行錯誤マネジメント&コラボレーション実験点決定と要因分析を支援するノーコードMI

【試行錯誤マネジメント&コラボレーション】

データの登録から解析設定、実験点の選択、結果の考察に至るまで、MIを用いた実験計画における各ステップを、直感的にワークフロー形式で管理できるようになっています。また、実験やデータ、解析に関する考察をフローごとにノート形式で蓄積し、それに対してコメントや議論を行うことが出来ます。miHubを通じてノウハウの共有を促進し、ナレッジを蓄積していくことで、チーム全体の研究開発力を向上させることが可能です。

  • (実験・解析のナレッジ共有)miHubは、個々の実験者の試行やアプローチを記録し、社内の共有ナレッジとして蓄積します。これにより、実験のノウハウが属人化せず、チーム全体の知識として活用できます。
  • (ノウハウの継承とアクセスの向上)プロジェクトの検討経緯や解析手法もフローごとに明確に記録されるため、第三者による確認や振返りが容易になります。テーマ固有のノウハウに加え、MI活用方法も全員がアクセス可能な形で社内ナレッジとして継承されます。
  • (進捗の透明性とコミュニケーションの促進)関係者はいつでもプロジェクトの最新の進捗を確認でき、miHub上でスムーズにコミュニケーションを行うことが出来ます。チームの総合力を計画に反映させ、効率的かつ効果的な意思決定を行うことが可能になります。

実験点決定と要因分析を支援するノーコードMI】

組成・処方の最適化、物性予測をプログラミングの知識なしでも簡単に実現することができ、データドリブンな研究開発の推進を実現します。研究者の勘や経験、ドメイン知識に対してMIを融合させることで、目標物性値を持つ材料、条件探索の加速が可能になります。

従来のmiHubと比べて解析手法が大幅に強化され、より広範囲なテーマに活用することが可能になりました。

 

先行導入企業の声

正式リリースに先駆けて新バージョンのmiHubをご利用頂いている企業様からは、データ解析の進展とナレッジ蓄積に関して肯定的なフィードバックをいただいております。

 

プロダクトオーナーからのコメント

従来のmiHub(エムアイハブ)では、「ベイズ最適化」という手法に特化した開発をしてきました。ベイズ最適化は材料開発において最も信頼性の高いエビデンスを持つMI(マテリアルズ・インフォマティクス)手法の一つであるとともに、データ蓄積が十分ではない状況からでも使用できる強力なツールです。このツールの幅広い展開を目指し、材料開発・ものづくりならではの制約条件に適合するアルゴリズム、および研究者にとって最適なユーザ体験を追求してきました。また、あえて数多くの手法を混在させず、学習コストと導入障壁を抑えることで、研究者が迅速にMIの小さな成功を収めることができるようになることに重点を置いて開発をしてきました。

 

今日では、MIを活用する研究者やMIを用いた開発成果が、着実に増加しています。これからの大きな挑戦はMIによる開発成果を生み続ける環境づくりです。個々の研究者の属人的な活用から、チーム全体での組織的な活用へと繋げていくことが求められています。MIの活用において適切な対策を講じなければ、材料開発・ものづくりの現場でこれまでも課題とされてきた「経験と勘」に依存する状況に陥りかねません。

 

これらの課題に対応していくため、miHubの今回の大幅な刷新では、個々の研究者がより幅広い解析を行えるだけではなく、チーム全体でMIを活用・促進するプロダクトを設計することに特に力を入れて開発を進めてきました。様々な企業の研究者の方々から得た貴重なフィードバックを基に、特に価値が高いと判断した機能を優先的に実装しました。この新しいバージョンを新たな出発点と位置づけ、解析を行う研究者のみならず組織全体が恩恵を受け、使用するほどに価値が高まる研究開発のプラットフォームを目指してこれからも開発を続けてまいります。

 

これからもmiHubの進化にご期待ください。

miHubはこちら

最高執行責任者 入江 満

今後の展開について

MI-6では、「材料開発における逆問題を解決するための機械学習技術の適用」という従来の狭義のマテリアルズ・インフォマティクスの枠組みを超えて、データとナレッジの統合を通じて意思決定と行動の質を高めるデータ駆動型製品開発プロセスの実現を目指しています。顧客企業における研究開発者の創造力向上ならびに製品開発力の向上に貢献するため、MIを軸とした研究開発DXのソリューションを提供し続けます。

リリース特別ウェビナーのご案内

本リリースに伴い、研究開発DXとマテリアルズ・インフォマティクスの連携について詳しく説明するmiHubの概要と展望についてのウェビナーを開催いたします。

1/31(水) 15:00〜16:00(https://hubs.ly/Q02h8zB60

実験計画・試行錯誤プラットフォームmiHubの大型アップデートのご紹介

2/7(水) 15:00〜16:00(https://hubs.ly/Q02h8zBb0

研究開発DXとマテリアルズ・インフォマティクスを繋ぐmiHub

 

採用強化中

当社は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)の普及による素材・化学メーカーのデジタル変革の推進、研究開発に特化したスタートアップとしての社会進歩への貢献、そして新たな価値創出への積極的な取り組みに深い関心を持つ方々と共に、更なる成長を目指しています。このビジョンに共感し、興味をお持ちの方は、ぜひ積極的なご応募をお待ちしております。
▼MI-6 採用サイト

https://recruit.mi-6.co.jp/

会社情報

会社名:MI-6株式会社

代表者:木嵜 基博(きざき もとひろ)

設立:2017年11月17日

所在地:東京都中央区日本橋小舟町8-13

事業内容:マテリアルズ・インフォマティクス(MI)技術の開発及び導入支援

コーポレートサイト:https://mi-6.co.jp/

採用サイト:https://recruit.mi-6.co.jp/

Avatar photo

ケムステPR

投稿者の記事一覧

ケムステのPRアカウントです。募集記事や記事体広告関連の記事を投稿します。

関連記事

  1. 富士写、化学材料を事業化
  2. 三菱化学、来年3月にナイロン原料の外販事業から撤退=事業環境悪化…
  3. 科学的発見を加速する新研究ツール「SciFinder n」を発表…
  4. 界面活性剤の市場分析と各社事業戦略について調査結果を発表
  5. 岡大教授が米国化学会賞受賞
  6. 2011年10大化学ニュース【前編】
  7. ナノってなんて素敵ナノ
  8. 服用で意識不明6件、抗生剤に厚労省が注意呼びかけ

注目情報

ピックアップ記事

  1. アルゼンチン キプロス
  2. 小型質量分析装置expression® CMSを試してみた
  3. 化学英語論文/レポート執筆に役立つPCツール・決定版
  4. 海外の教授にメールを送る-使える英語表現と文例
  5. クライゼン転位 Claisen Rearrangement
  6. 化学研究ライフハック:化学検索ツールをあなたのブラウザに
  7. 遺伝子工学ーゲノム編集と最新技術ーChemical Times特集より
  8. EU、玩具へのフタル酸エステル類の使用禁止
  9. ダイアモンドの双子:「神話」上の物質を手のひらに
  10. 中西 和樹 Nakanishi Kazuki

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2024年1月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー