[スポンサーリンク]

ケムステニュース

吉岡里帆さんが出演する企業ブランド広告の特設サイト「DIC岡里帆の研究室」をリニューアル

[スポンサーリンク]

DIC株式会社は、⼥優の吉岡⾥帆さんを起⽤した企業ブランド広告 「化学⼤好き、DIC 岡⾥帆(ディーアイシーおか・りほ)シリーズ」 第3弾の放送を2022 年1 ⽉より開始しました。バイオマス合成樹脂の原料となるのは、トウモロコシやサトウキビ、トウゴマなど。CO2排出量削減に貢献する植物由来の原料から作られ、バイオマス合成樹脂が、様々な製品(インキ・接着剤・合成皮革・スポーツシューズ・レインコートなど)に使用されています。 (引用:1月2日Linkedln)

また吉岡里帆推しですか。はいそうです。

2020年、2021年に引き続き、DICより女優の吉岡里帆さんを起用したCMの第三弾が発表されました。

今回は、工業用両面テープ#8800CH折りたたみヘルメット IZANO2バイオマス合成樹脂を紹介しています。

#8800CHは、家電や電子機器に使用されている両面テープで、身近には車内用の芳香剤にダッシュボードに張り付けるために付属していたり、また人工衛星にも使われているそうです。せん断接着力が1トン以上あり、大変強固に接着できるものの剥がしやすいという特徴があるそうです。動画では販売開始当時の苦労から、環境問題が重要になり剥がしやすいテープが脚光を浴びて販売量が伸びたところまでをコミカルに解説されています。加えて詳しい解説サイトでは、営業と技術の方が登場し、詳しい経緯について対話形式で紹介しています。

プラスチック製品を製造・販売しているDICプラスチックの注目製品の一つである折りたたみ式ヘルメット IZANO2が二つ目の製品として紹介されています。

[amazonjs asin=”B094TWCKTN” locale=”JP” title=”DICプラスチック 折りたたみヘルメット IZANO2 ホワイト”]

動画では、吉岡さんが軽快にヘルメットを展開させながらIZANO2の特徴を紹介していて、一方の解説サイトでは二代目であるIZANO2を開発した時のエピソードを紹介しています。文章だけでなく試作品の画像ヘルメットのCAD図落下物試験の動画なども記事の途中に挿入されていて開発の詳細をわかりやすく知ることができる構成になっています。自分のデスクにもヘルメットをぶら下げていますがなかなか邪魔で、この動画を見て自分の会社でもこの折りたたみヘルメットに取り換えてほしいと思いました。

最後に登場するのはバイオマス合成樹脂で、動画ではバイオマスを樹脂の原料として利用する際の問題点とそれを乗り越えるために配合全体を開発しなさなければならない苦労を模様替えの例を使って説明しています。一方、解説サイトでは具体的にバイオマス可塑剤とバイオマスインキの開発動向について技術の方が対談形式で説明しています。DICの実験室やそこで使われている実験器具の写真が多数登場し、DICの研究現場の雰囲気を知ることができる内容になっています。

動画は専門的な内容を一般的に解説し、対談記事では専門的な内容も含めて詳細を説明しているこのコンテンツの使い分けは、大変興味深いと思いました。化学企業のTVコマーシャルは広く放映されていますが、ぜひDICのように動画とウェブサイトでコンテンツの使い分けをして自社製品を広くアピールして欲しいと思います。またYoutube動画によっては、すぐに非公開になってしまう企業コンテンツもたくさんありますが、DIC岡里帆さんの動画は今でも全巻視聴することができ、第二弾や第三弾からDIC岡里帆さんのファンになった人でも過去の動画を楽しむことができます。

最後に個人的なコメントになりますが、吉岡里帆さんのどん兵衛UR宝くじとは異なる演技に癒されます。。。

関連書籍

[amazonjs asin=”4781315704″ locale=”JP” title=”吸着剤・吸着プロセスの開発動向《普及版》: ―エネルギー・環境問題解決のために― (地球環境シリーズ)”] [amazonjs asin=”4882318040″ locale=”JP” title=”粘着製品の開発技術 (CMCテクニカルライブラリー)”]

日本の化学企業に関する2021年ケムステニュース記事

 

Avatar photo

Zeolinite

投稿者の記事一覧

ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

関連記事

  1. 化学の力で名画の謎を解き明かす
  2. 博士後期で学費を企業が肩代わり、北陸先端大が国内初の制度
  3. 静岡大准教授が麻薬所持容疑で逮捕
  4. 大気中のメタン量、横ばいに/温暖化防止に朗報か
  5. 性フェロモン感じる遺伝子、ガで初発見…京大グループ
  6. 劣性遺伝子押さえ込む メンデルの法則仕組み解明
  7. 金大大学院、ナノ微粒子開発 医薬品や塗料などに応用も
  8. 新車の香りは「発がん性物質」の香り、1日20分嗅ぐだけで発がんリ…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 次世代の産学連携拠点「三井リンクラボ柏の葉」を訪問しました!
  2. 創薬におけるPAINSとしての三環性テトラヒドロキノリン類
  3. 【インドCLIP】製薬3社 抗エイズ薬後発品で米から認可
  4. オペレーションはイノベーションの夢を見るか? その1
  5. CSJカレントレビューシリーズ書評
  6. 芳香環シラノール
  7. 元素手帳2022
  8. 固有のキラリティーを生むカリックス[4]アレーン合成法の開発
  9. ベンジルオキシカルボニル保護基 Cbz(Z) Protecting Group
  10. 9-フルオレニルメチルオキシカルボニル保護基 Fmoc Protecting Group

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2022年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

ブテンを原料に天然物のコードを紡ぐ ―新触媒が拓く医薬リード分子の迅速プログラム合成―

第 687回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 有機合成化学教室 (金井…

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP