積水化学工業機能テープ事業部は、道路舗装用など屋外での使用に特化した養生テープ「フィットライトテープ強粘着No.736 マンゴー」を販売している。 (引用:ラベル新聞2月13日)
養生テープといえば、、手で切れて油性マジックで書き込みもでき、糊が残ることなくはがすことができる特徴的な緑色のテープで、研究現場でも多用されています。その養生テープについて積水化学工業より新製品「フィットライトテープ強粘着No.736 マンゴー」、が発売されました。このテープは、道路舗装、コンクリートやアスファルト、化粧ブロックなどの屋外用に開発されたもので、基材に特殊なPET系クロスを採用したことに加え、独自開発のアクリル系粘着剤を使用することで粘着性と耐熱性を向上させたそうです。野外の過酷な現場でも養生テープが活躍していることは知らず、さらにバーナーであぶったり台車で踏みつけても耐えられる新しいタイプの養生テープには驚きを隠せません。
通常の養生テープとスペックを比較すると、
粘着力が強くなっているものの、べたつきを示すタックは低くなっていることがデータによって示されています。性能比較ではわかりませんが、アスファルトといった粗い面にもしっかりと接着するそうです。気になる価格ですが、モノタロウでは25 mが429円で販売されています。通常のタイプでは25 mで299円なので、若干ですが高価なようです。もちろん、強粘着だからといって万能ではなく電気絶縁用、包装用、重量物には使えないそうです。ガラスのサンプル管などにテープを貼る際、溶媒で少しでも濡れているとテープが張り付かないことが多いですが、このテープはどうなのか気になるところです。
開発者へのインタビュー動画も公開されていて、舗装作業でのニーズをキャッチして開発を始め、何度も試験を繰り返して新製品を発売するに至ったことが語られています。ビジネス的には、製品数を増やすことは常にポジティブではなく、販売利益によっては割に合わず、断念するケースも多くあります。そのためこの野外用に特化した新製品を売り出したということは、高いニーズがあるとの判断があったからと理解できます。
積水化学工業では、この強粘着タイプと通常タイプ以外にもスパットライトテープ、スマートカットテープ、フィットライトテープなどの特定の用途に特化した養生テープを販売しています。また、養生テープといえば緑色のテープですが、青や半透明色のテープも販売しています。
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