[スポンサーリンク]

ケムステニュース

EUのナノマテリアル監視機関が公式サイトをオープン

[スポンサーリンク]

新たに設立された、EU(欧州連合)のナノマテリアルを取り扱う機関が公式サイトをオープンしました。(アイキャッチ画像: European Union Observatory for Nanomaterials 公式サイトより)

The EUON is a new initiative and funded by the EU Commission. It will grow over the years to come as we expand the content of the platform further. You, as a reader, will have an important role to play in this as we can only achieve the ambitious goal of increasing the transparency of nanomaterials on the EU market by ensuring that all perspectives are taken into account. EUON is hosted and maintained by the European Chemicals Agency (ECHA). (引用: European Union Observatory for Nanomaterials 2017年6月14日)

EUは化学に関して、規制の制定や情報の発信などを行う機関、European Chemicals Agency (ECHA) を已に有していましたが、昨今の情勢を考慮し、特にナノマテリアルを専門的に取り扱う機関である、European Union Observatory for Nanomaterials を新たに設立しました。

ECHA によるナノマテリアルに関する記事は以前から投稿されており、化学物質としてのその重要さや、サイズによる違いが物質の性質を大きく変えることがあるという事実などが言及されています 1

ナノマテリアルやナノテクノロジーという言葉が一般化した現代社会において、その目に見えない世界に関する正しい情報を発信しくことが、この度オープンされた公式サイトの目的であるとのことです。

参考文献・関連記事

  1. Why are nanomaterials important?” | ECHA

関連リンク

Avatar photo

Eine

投稿者の記事一覧

音楽ゲームが好き。ナノメートルの世界で分子や電子の気持ちを考える日々

関連記事

  1. 最新の産学コラボ研究論文
  2. 新たな製品から未承認成分検出 大津の会社製造
  3. 炭素ボールに穴、水素入れ閉じ込め 「分子手術」成功
  4. 広瀬すずさんがTikTok動画に初挑戦!「#AGCチャレンジ」を…
  5. 名城大教授ら会社設立 新素材販売
  6. 米FDA立て続けに抗肥満薬承認:Qsymia承認取得
  7. 「さびない鉄」産業界熱視線
  8. のむ発毛薬で五輪アウトに

注目情報

ピックアップ記事

  1. 自在に分解できるプラスチック:ポリフタルアルデヒド
  2. 分子標的薬、手探り続く
  3. 第57回―「アニオン認識の超分子化学」Phil Gale教授
  4. ブルック転位 Brook Rearrangement
  5. シャピロ反応 Shapiro Reaction
  6. 塩化ラジウム223
  7. 2009年ロレアル・ユネスコ女性科学者 日本奨励賞発表
  8. 特許の基礎知識(3) 方法特許に注意! カリクレイン事件の紹介
  9. エーザイ、米国で抗てんかん剤「Banzel」(ルフィナミド)の小児適応の承認取得
  10. 材料・製品開発組織における科学的考察の風土のつくりかた ー マテリアルズ・インフォマティクスを活用し最大限の成果を得るための筋の良いテーマとは ー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年6月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー