水素が高濃度に含まれているなどとして販売されている「水素水」やその生成器の一部の商品で、販売する会社のホームページや商品パッケージで健康効果をうたうものがあり、健康増進法や景品表示法に抵触する恐れがあるとして、国民生活センターが業者に文言の改善を要望したと15日、発表した。 (引用:産経新聞12月16日)
水素は水に最大1.57 ppmしか溶けず、人体への劇的な効果は到底期待できないにもかかわらず、大手メーカーをも巻き込んで一大ブームとなった水素水ですが、ついに国民生活センターからお達しが出たようです。この決定に際し、同センターでは調査を行ったようで、下記のような結果が報告されています。
- パッケージに水素濃度が書かれている5商品のうち、3商品は記載より濃度が低かった。水素濃度が表示されていない5商品のうち、2商品からは水素ガスが検出されなかった。
- 商品を開封すると24時間後には、水素濃度は10%になった。開封していなくても一か月後には、水素濃度がやや低下した。
- ほとんどの商品パッケージには、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するような表現で効能の記載があった。
- 事業者へのアンケートで生成器で水素を生成させると、水素以外にも酸素、遊離塩素、水酸化物イオン、プラチナコロイドが生成するとの回答があった!
- 事業者へのアンケートで水素水の飲用により期待できる効果は、「水分補給」が最も多い回答だった!
お前は何を言っているんだ!
ぜひ消費者の方々には正しい化学の知識を持ち、商品パッケージの甘い言葉に騙されず、怪しいものに無駄なお金をかけないようにしてほしいものです。