学生による自主研究の祭典、サイエンス・インカレの募集要項が発表された。今年度は2017年の3月4日と5日に筑波大学にて発表会が行われる予定である。毎年、文部科学大臣賞をはじめとした様々な表彰が用意され、優秀者には海外派遣の機会も設けられている。
サイエンス・インカレとは
大学の研究室に入れば、学会発表の機会はたくさんありますが、入る前は、座学がメインで自主的に研究を行い、発表する機会はほとんどありません。そこで学生の能力・研究意欲を高め、創造性豊かな科学技術人材を学部生から育成することを目的に、自然科学分野を学ぶ全国の学生が自主研究の成果を発表し競い合う場として、「サイエンス・インカレ」を平成23年度から始めたようです。
最大の特徴は応募条件で、以下の個人か2~3人のチームとしています。
- 大学1~4年次(短期大学1~3年次を含む)の学生
- 高等専門学校4~5年次の学生
- 高等専門学校及び短期大学の専攻科の1~2年次の学生
研究室に属していなくても出場することができます。研究室に属している学部生も応募できますが、大学院生は応募できません。
過去のデータによれば、書類審査を通過した出場者の半数は大学三年生以下の学生でした。このように学生が自ら行った研究を発表する場が、サイエンスインカレです。
応募方法
エントリー後、応募フォームと研究の要約、研究内容を期間内に事務局に送ることが第一ステップです。その後、書類選考が行われ、来年の一月には、書類選考通過者が発表され、2017年の3月4日と5日に発表会が行われます。エントリー期間は下記のとおりです。募集分野は、自然科学全般です。
- エントリー期間(予定):平成28年9月30日(金)~11月14日(月)17時まで
- 書類提出期間(予定):平成28年9月30日(金)~11月24日(木)17時まで
企業賞
サイエンス・インカレには下記の企業が参画しており企業賞も多くあります。ポスター部門では、企業の審査員が回るため、企業の関係者と議論を行うことができるようです。
学部生にとって貴重な体験
学部生は、座学に集中し基礎知識をきっちりと身に着けるべきだと主張する人もいますが、高校時代から科学に興味を持ってきた人にとっては、座学だけでは物足りないかもしれません。事実、筆者本人が学生時代にそう感じていて、学生時代にこのような大会があったら良かったと思います。興味を持った人は、来年の参加に向けて研究を始めてみてはどうでしょうか。きっと大学の先生方もサポートしてくれると思います。
関連リンク
- サイエンス・インカレ: 公式サイト
- 第五回サインエンス・インカレ表彰者:去年の表彰者一覧