NEDOの「固体高分子形燃料電池実用化推技術開発」において、国立大学法人電気通信大学が、大型放射光施設「SPring-8」(兵庫県佐用町)に燃料電池専用の「先端触媒構造反応リアルタイム計測ビームライン(BL36XU)」を設置、12月26日(水)、現地で竣工式典を行いました。
本ビームラインでは高輝度の放射光を用いた計測により、これまで十分に解明にされていなかった燃料電池動作時の燃料電池触媒の反応や劣化メカニズムの解析が可能となります。
NEDOは本解析結果を用いることで、燃料電池の飛躍的な性能向上と低コスト化を実現する、低白金・脱白金化を見据えた新規燃料電池触媒の開発を進めていきます。
引用・画像:NEDO( http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100164.html)
昨年の話になるが日本での放射光施設の代表であるSPring-8で新しいビームラインが設置された。化学現象のリアルタイム測定は電子顕微鏡などでも目覚ましく発展しているが、放射光を使ったリアルタイム測定ができるとなると、実際の化学反応をよりリアルに理解することができるだろう。
XAFSということなので、燃料電池のみならず、他の反応系などでも応用ができるのではないかと期待されます。結果が楽しみなニュースである。
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