Safety fears about carbon nanotubes, due to their structural similarity to asbestos, have been alleviated following research showing that reducing their length removes their toxic properties, experts say.
カーボンナノチューブはアスベストと構造が似ているためにその安全性が疑問視されている。その疑問に対して最近カーボンナノチューブの長さを短くすることによって、その毒性をなくすことが出来るという報告がされた。
引用:Science News
対訳:筆者
新しい材料が開発されるときにはその危険性に対する先見性が必要である。オゾン層を破壊したフロンガスや、多くの発がん性物質など、社会に有用であると思われていた物質に決定的な副作用があることはままある。
ナノ材料は長くその人体への影響が言及されてきた。このような人体への影響はその重要性にも関わらず、測定に時間がかかり、また有意差を認識することが難しい。そのため明確な危険性、安全性を決定するのに労力を必要とする。
このニュースでは最新の科学論文Angewandte Chemieからのリポートであり、カーボンナノチューブ自体が、生体での安定性を担持して、短くあれば毒性がないという主張をしている。
科学論文でトップのジャーナルでの報告とはいえ、基礎的な研究の段階であるため、このリポートからだけでは安全性の決定は難しい。しかし材料として世の中に出るためには重要な研究であり、意義深いデータである。このような研究が積極的に進み、安全性が認知された上でナノ材料が世の中で活躍されることが期待される。