[スポンサーリンク]

ケムステニュース

東芝やキヤノンが優位、微細加工技術の「ナノインプリント」

[スポンサーリンク]

nano_index_photo_01.jpg

 


数十nm単位の微細加工に適した技術「ナノインプリント」。ある種の印刷技術を使って樹脂表面などに微細なパターンを転写する米国の大学発の先進技術だ。同技術の特許出願状況を調査したパテント・リザルトによれば、強い特許を持つ上位5社の中に、日本企業として東芝、キヤノン、富士フイルムが入った。

抜粋 引用:http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1212/10/news126.html

 

 

ナノケミストリーの中でも、表面のパターニングや表面特性を自在に変えることのできるスマートサーフェスマテリアルは活発に研究がされている分野である。

表面のパターニングではナノサイズで削り形を構築していくナノリソグラフィーという技術が代表的である。ノースウエスタン大学のChad Mirkinなどが化学のアカデミックサイドの研究を牽引している。

本記事で紹介されている技術はナノインプリントである。これは版画のナノサイズ版というイメージで、一度その鋳型を作ってしまうと、同じパターンが恒常的に作成できる事が強みである。本文中にあるように、プリンストン大学のStephen Chou氏や、ハーバード大学のGeorge Whitesides氏などがこの分野の大きな貢献者である。

ナノインプリントの技術は学術的な分野では1990年台から2000年台の前半にかけて盛り上がった分野であると認識されている。研究のアウトプットを確認することは研究に携わるものとしては意義深い。またこの技術において特許数では世界をリードしている日本の企業がその強みを活かせることを期待したい。

 

  • 関連リンク

IBM、新しい「ナノプリント」手法を開発 – ITmedia ニュース

ナノインプリントへの取り組み:日立ナノインプリントソリューション

 

  • 関連書籍

 

 

 

やすたか

投稿者の記事一覧

米国で博士課程学生

関連記事

  1. 炭素ボールに穴、水素入れ閉じ込め 「分子手術」成功
  2. 万有製薬、つくば研究所を閉鎖
  3. 化学かるた:元素編ー世界化学年をちなみ
  4. 化学企業のグローバル・トップ50
  5. 人工嗅覚センサを介した呼気センシングによる個人認証―化学情報によ…
  6. 新元素、2度目の合成成功―理研が命名権獲得
  7. 夏:今年もスズメバチ防護服の製造ピーク
  8. 2007年ノーベル医学・生理学賞発表

注目情報

ピックアップ記事

  1. 野副鉄男 Tetsuo Nozoe
  2. エポキシ樹脂の硬化特性と硬化剤の使い方【終了】
  3. ビニルモノマーの超精密合成法の開発:モノマー配列、分子量、立体構造の多重制御
  4. Googleマイマップを持って学会に出かけよう!
  5. 塗る、刷る、printable!進化するナノインクと先端デバイス技術~無機材料と印刷技術で変わる工業プロセス~
  6. 第76回―「化学を広める雑誌編集者として」Neil Withers博士
  7. ピンナ酸の不斉全合成
  8. シンポジウム・向山先生の思い出を語る会
  9. 第七回 生命を化学する-非ワトソン・クリックの世界を覗く! ー杉本直己教授
  10. ジョン・グッドイナフ John B. Goodenough

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年1月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

分極したBe–Be結合で広がるベリリウムの化学

Be–Be結合をもつ安定な錯体であるジベリロセンの配位子交換により、分極したBe–Be結合形成を初め…

小松 徹 Tohru Komatsu

小松 徹(こまつ とおる、19xx年xx月xx日-)は、日本の化学者である。東京大学大学院薬学系研究…

化学CMアップデート

いろいろ忙しくてケムステからほぼ一年離れておりましたが、少しだけ復活しました。その復活第一弾は化学企…

固有のキラリティーを生むカリックス[4]アレーン合成法の開発

不斉有機触媒を利用した分子間反応により、カリックスアレーンを構築することが可能である。固有キラリ…

服部 倫弘 Tomohiro Hattori

服部 倫弘 (Tomohiro Hattori) は、日本の有機化学者。中部大学…

ぱたぱた組み替わるブルバレン誘導体を高度に置換する

容易に合成可能なビシクロノナン骨格を利用した、簡潔でエナンチオ選択的に多様な官能基をもつバルバラロン…

今年は Carl Bosch 生誕 150周年です

Tshozoです。タイトルの件、本国で特に大きなイベントはないようなのですが、筆者が書かずに誰が…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP