US chemists who have ranked living chemists based on their h-indices have decided to stop compiling the rankings. The decision comes after criticism that the list lends too much emphasis to a single metric for assessing academic performance and risks tempting assessors into simplistic decisions.
http://www.rsc.org/chemistryworld/2012/11/h-index-rankings-stop-chemist-chemistry
引用:Chemistry World
存命の化学者のh-indexの発表をやめることを決定した。これまでの発表担当はアメリカ人化学者。アカデミックな研究のパフォーマンスを安直に数値化することに対する反発がこの廃止の大きな一つの要因である。
訳—筆者
長らく愛顧されてきたh-indexがこの度廃止されることになった。本文中ではその廃止の理由に、多くの誤解を受けやすい指標であることが第一に挙げられている。Impact Factorの議論と同様に、安易に研究の質を数値化するのに抵抗があるケースが多いようである。
(この論証としてアインシュタインのh-indexが6であることを挙げている)
現在のh-index上位の化学者。評価はうまくできているようにも思えるが….ほとんど変わらずランキングする意味も有るのか、そもそも分野が異なるのに並べる意味が有るのか、もっといえば個人の化学研究数値でランキングする意味があるのかというところ (出典:Cheminstryworld)
またこのh-indexは著者名の重複からカウントを自動化出来ないことも問題としてあげられている。 (本文中では K Tanakaが非常に多くカウントされていて、他の研究者と判別するのは困難であると述べられている。同様の問題は人数も増えている中国人名の研究者にも当てはまるであろう)
個人的には科学に携わっているものが、これらの指標に惑わされることがなければ、数値化することは、化学を知らない人々への人気研究者のフックになる気もするので廃止の方向は少し残念な気がする。
関連書籍
[amazonjs asin=”4521737013″ locale=”JP” title=”査読者が教える 採用される医学論文の書き方”]