[スポンサーリンク]

ケムステニュース

食品安全、環境などの分析で中国機関と共同研究 堀場製

[スポンサーリンク]

 

 

堀場製作所は、中国北京市の分析計測機関「北京市理化分析測試中心」と、食品安全や環境保護など4分野の分析測定の共同研究を行うことで10日、合意した。各計測装置の研究開発に加え、環境規制に必要な測定方法の統一化にも参画する。

工学博士の社員1人を7月ごろ同機関に派遣し、「公共安全と食品安全」「栄養と健康」「環境保護と自動車排ガス処理」「材料分析計測」の4分野の共同研究を行う。

具体的には食品や大気、土壌、水質の成分を短時間で計測する装置の開発、指圧や漢方薬の効果の科学的実証などが考えられるという。

堀場製によると、中国で食の安全や環境問題に市民の関心が高まる中、北京市側から精度や操作性に優れた装置開発と計測方法の統一に向けた共同研究を堀場製に持ちかけられた。2001年から同機関で企業向けの製品実演や受託測定を行い、技術者間の交流もあったという。

中国での事業拡大を目指す堀場製は、今回の共同研究を機に現地での知名度向上を期待する。

10日、北京市で行われた合意調印式で、堀場厚社長は「中国は環境改善、食品などの安全管理が緊急に解決すべき課題。共に解決方法を探り、最も適した分析方法や分析計の開発を進めたい」と話した。

リンク 京都新聞 http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20120411000015

 

堀場製作所はその売り上げの10%程度が環境測定分野で挙げられており、昨年2010年度の売上は15億円程度であった。同社はダイヤモンド電極な ど、先端材料にも力を入れており、同分野での飛躍が期待される。また中国での環境測定分野は非常に有望な分野であると考えられているので、本ニュースでは とても期待される内容である。

 関連書籍

[amazonjs asin=”4062173689″ locale=”JP” title=”京都の企業はなぜ独創的で業績がいいのか”]

外部リンク

 

やすたか

投稿者の記事一覧

米国で博士課程学生

関連記事

  1. ケムステSlackが開設5周年を迎えました!
  2. 直径100万分の5ミリ極小カプセル 東大教授ら開発
  3. エーザイ、抗てんかん剤「イノベロン」、ドイツなどで発売を開始
  4. 化学企業のグローバル・トップ50が発表【2023年版】
  5. 小6、危険物取扱者乙種全類に合格 「中学で理科実験楽しみ」
  6. ITを駆使して新薬開発のスピードアップを図る米国製薬業界
  7. 2007年秋の褒章
  8. 住友化学、Dow Chemical社から高分子有機EL用材料事業…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 薬学部ってどんなところ?
  2. 元素周期 萌えて覚える化学の基本
  3. 福山インドール合成 Fukuyama Indole Synthesis
  4. SDGsと化学: 元素循環からのアプローチ
  5. シリルエノールエーテルのβ位を選択的に官能基化する
  6. マテリアルズ・インフォマティクスにおける回帰手法の基礎
  7. アマゾン・アレクサは化学者になれるか
  8. 肩こりにはラベンダーを
  9. ブートキャンプ
  10. 捏造は研究室の中だけの問題か?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年5月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー