厚生労働省の薬食審医薬品第一部会は4月27日、テネリア錠 (テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物、田辺三菱製薬の承認を了承した。国内5番目のDPP-4阻害薬となる。田辺三菱製薬は5月8日決算会見で「番手が遅い分、パワーで圧倒していきたい」と語った。同社は6月の製造販売承認、8月の薬価収載を見込み、第一三共と共同販売契約を締結している。
DPP-4阻害剤は近年最も成功を収めた薬剤の1つであり、既に世界で5剤が製品化されている。国内ではシタグリプチン (ジャヌビア / グラクティブ)ビルダグリプチン (エクア)、アログリプチン (ネシーナ)、リナグリプチン (トラゼンタ)の4剤が販売中 (Saxagliptinは国内臨床試験中、未承認)。
シタグリプチン世界/国内ともに好調であり、近い将来「世界で最も売れてる薬剤」になると予測されている。
リナグリプチン、テネリグリプチンの2剤は胆汁排泄型であり、腎障害を伴う患者に使用できる特徴がある。他4剤は腎排泄型。