「ロケットも車も動かす水素のちから」。化学かるたで元素の世界を旅してみませんか?――。世界化学年にちなみ、化学メーカーの女性社員が中心となって、化学かるたを作った。マンガをあしらった絵札の裏面に、原子番号や原子量、利用法、特徴なども盛り込み、小学生から中学生まで楽しめる内容だ。
プロジェクトは2006年に企画された。主な化学メーカーが加盟する日本化学工業協会(日化協)や、日本化学会など4団体がスポンサーとなった。110種類を超える元素の中から、身近だったり、よく耳にしたりする元素48種類を選び、読み札を社員に公募。高校や大学、日本化学会などが監修した(引用:朝日新聞)。
報道されたのは仕事はじまりですが、ちょっと気になったのでもう一度調べてみました。今年は世界化学年とされ、昨年12月に行われた、カウントダウン記念シンポジウムを皮切りに、様々な行事が行われる予定です。近日の行事をあげてみますと神奈川大学で行われる日本化学会春季年会で、世界化学年記念市民講座というものが開催されるようです。このかるたもその世界化学年にちなみ作られています。内容はこんな感じ。
1 水素(H) ロケットも車も動かす水素のちから
2 ヘリウム(He) ヘリウムで大空に浮かぶ飛行船
3 リチウム(Li) 携帯電話やゲーム機に充電できるリチウムイオン二次電池
5 ホウ素(B) 耐熱ガラスにコンピューター ホウ素は身近にかくれてる
6 炭素(C) 鉛筆も すみもダイヤも炭素だよ
7 窒素(N) 空気にたくさんふくまれる肥料のもとの窒素ガス
8 酸素(O) 燃えるのを助けてくれる酸素ガス ないとみんな生きられない
9 フッ素(F) フライパン フッ素パワーで強くなる
10 ネオン(Ne) ネオン管 街を赤く照らしてる
11 ナトリウム(Na) あせをかく体が求めるナトリウム
12 マグネシウム(Mg) マグネシウム 豆腐を固める にがりのもと
13 アルミニウム(Al) アルミニウム 電車や飛行機軽くする
14 ケイ素(Si) ケイ素はね 半導体にもガラスにも
15 リン(P) 燃えやすい リンはマッチの発火剤
16 硫黄(S) 温泉・火山のにおいのもと 硫黄はゴムを強くする
17 塩素(Cl) プールの消毒 塩素のパワー
18 アルゴン(Ar) アルゴンで光り続ける蛍光灯
19 カリウム(K) カリウムは野菜を大きく育てます
20 カルシウム(Ca) カルシウム牛乳飲んで骨じょうぶ
22 チタン(Ti) 飛行機・めがね チタンが強く軽くする
24 クロム(Cr) ピッカピッカのステンレス クロムがさびを防いでる
25 マンガン(Mn) みんなの暮らしに欠かせないマンガン使った乾電池
26 鉄(Fe) 鉄板・鉄棒・鉄筋に鉄は身近な金属だ
27 コバルト(Co) きれいな青色コバルトガラス
28 ニッケル(Ni) 百円などの硬貨たち ニッケル入りの合金だ
29 銅(Cu) 熱も電気もよく通す銅は花火で緑に変身
30 亜鉛(Zn) 白さが自慢の亜鉛華(あえんか)は絵の具や化粧に使われる
31 ガリウム(Ga) ガリウムでくっきり見える青信号
33 ヒ素(As) ヒ素の入った半導体 世の中便利にしています
35 臭素(Br) フィルム写真 臭素が残す楽しい思い出
36 クリプトン(Kr) 明るく光る電球にクリプトンも使われる
38 ストロンチウム(Sr) 花火の赤色ストロンチウムが大活躍
40 ジルコニウム(Zr) セラミックの包丁にジルコニウムが使われる
46 パラジウム(Pd) パラジウム 排気ガスの掃除屋さん
47 銀(Ag) 銀イオン ばい菌なくして においもカット
48 カドミウム(Cd) カドミウム 電池や絵の具に使われる
50 スズ(Sn) かんづめやブリキのおもちゃにスズのまく
53 ヨウ素(I) でんぷんにふれてヨウ素は青色に
55 セシウム(Cs) 正確に時を刻む