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プラスチックなど石油化学製品の基礎原料であるナフサ(粗製ガソリン)の4―6月期の国内取引価格が30日決まり、1―3月期に比べ9000円(18%)高い1キロリットル5万7800円(速報値)と25年ぶりの高水準となった。アジアでの需要拡大を背景に、需給の引き締まり感が強まった(引用:日本経済新聞)。
ナフサの価格がなんと5万7800円と急騰いたしました。25年間で最高の水準です。とはいっても物価が上がっているので正確には最高の水準ではないかもしれませんが、原油の高騰により、ナフサの高騰も再び始りました。
例えばトイレットペーパーや洗剤などが起こった第一次石油危機付近(1975年前後)のナフサ価格は30000円弱、さらに第二次石油危機が起こった1979年前後が6万円付近であり、1980年の第二四半期に60,000円を付けてからそれ以後5万円台すら記録したことがありませんでした。その後1998年に12000円台と最安値をつけたのち、2004年から中国での石油需要増加予測や地政学的リスクを背景にした原油先物市場における思惑買いに端を発した、原油の高騰により、ナフサも高騰しています。
物価が1970年代の1.8倍~2.0倍前後に上がっているため、なんとも比較はできないですが、簡単にいえば、あともう少し価格が上昇すると第一次石油危機並になるようです。一大事ですね。
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