日本農薬株式会社(代表取締役社長 大内脩吉、本社 東京都中央区)が一般用医薬品(みずむし・たむし用)として製造承認を取得した外用抗真菌薬「ラノコナゾール」は、平成19年2月1日より全薬工業株式会社(代表取締役社長 橋本一弘、本社 東京都文京区)から「ゼスパート(R)」として、また2月中旬よりゼファーマ株式会社(代表取締役社長 大江方二、本社 東京都中央区)から「ウィンダム(R)」として、全国の薬局・薬店を通じて発売されます。
「ゼスパート(R)」及び「ウィンダム(R)」は、日本農薬がイミダゾール系化合物の探索研究より発見し創薬した「ラノコナゾール」を初めて配合した水虫治療薬で、それぞれ症状に応じて選べるよう液・軟膏・クリームの3剤型を揃えております。「ラノコナゾール」は真菌のエルゴステロールの合成阻害を有し、幅広い抗真菌スペクトルと強力な抗真菌活性を特徴として、1日1回の使用で優れた効果を発揮します。また、水虫による皮膚症状(じゅくじゅく、ひびわれ、皮むけ等)も改善します(引用:日経プレスリリース)。
みてのとおり、イミダゾール系の化合物です。イミダゾール、トリアゾール(Nが3つ含有)している化合物の抗真菌薬をアゾール系抗真菌薬といいます。イミダゾール系の化合物で有名なものはミコナゾールで、トリアゾール系はフルコナゾールおよびイトラコナゾールが知られています。これらの化合物は細胞膜機能の維持に必要なエルゴステロールを生合成するための代謝酵素を阻害しています。