日宝化学は、マイクロリアクターの商業生産利用を開始する。千町工場(千葉県いすみ市)に昨年導入した装置でまずオルソ酢酸メチルを生産。現在は大型の反応装置でバッチ生産している同製品を、机の上に置けるくらい小型の装置で連続生産する。これまで約30時間かかっていた反応がわずか200秒で行えることを確認しており、年間で1000トン規模を生産できるという(引用:化学工業日報)。
マイクロリアクターは反応のスケールアップが容易です。スケールアップすると、大きな反応容器やスケールアップに伴う、温度の制御などがまとわりつきます。マイクロリアクターを利用すると1つ1つは極小さな反応容器ですがそれらを並列にならべることで、スケールアップしても同じ反応条件で反応を行うことができるわけです。
今後、マイクロリアクターを利用してオルト酢酸メチル以外も合成していくそうです。