工学院大学工学部(東京都新宿区)の雑賀(さいか)高教授(52)らの研究グループが、液化アンモニアを燃料とした「燃料電池自動車」を開発した。アンモニアから取り出した水素を酸素と化学反応させ、発生した電気を動力とする仕組み。約1リットルのアンモニア燃料で連続75分間の走行能力がある。
液化アンモニアを燃料とする自動車の開発は国内では初めてとしている。爆発などの危険のある液化水素を使用する従来の燃料電池自動車に比べ安全性が大幅に向上できるなどのメリットがある。下水処理などで回収したアンモニアを有効活用できる可能性もあるという(引用:CNET JAPAN)。
アンモニア改質型燃料電池は、アンモニアから水素を取り出すことが出来ます。現在燃料電池の燃料極(正極)として用いられているものは、水素そのものからメタノール、水素化ホウ素ナトリウムなどがありますが、それらのかわりにアンモニアを用いるというわけです。
問題は未反応のアンモニアが残ること。未反応のアンモニアが残っていると燃料電池の出力に影響を与えかねないため、それらを除去する、完全に水素と窒素に変える技術の開発が求められています。
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