毒巻貝と麻酔薬、カブトガニとインシュリンを結びつけて考える人は少ないが、新薬の半数は自然の化合物から開発されている。しかし、科学者が頼っていた陸上生物の生息地が開発により狭まり、新薬発見の可能性も小さくなってきた。
そこで、スクリップス海洋学研究所(Scripps Institution of Oceanography)の科学者は、海に目を向けた。IPSの取材に応じた「スクリップス海洋バイオテクノロジーセンター」で所長を務めるウィリアム・フェニカル(William Fenical)教授は「海は生物医学研究のフロンティア」だと言う。
海洋環境では防御をし競争に生き残る機能の発達が促されるので、生物活性化合物の多様化が進むと考えられる。海には動物、植物、微生物の形で1,000万種の固有生物が生息する。感染症や癌を治療する新薬発見の可能性は限りない(引用:JANJAN)。
ケムステニュース
科学:太古の海底に眠る特効薬
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