[スポンサーリンク]

ケムステニュース

サリドマイドを監視

[スポンサーリンク]

?血液のがんの一種、多発性骨髄腫(しゅ)などの治療薬として海外から大量に個人輸入されている催眠鎮静剤「サリドマイド」について、厚生労働省は個人輸入をする医師に、インターネットを使って薬の使用・管理状況、治療経過などを登録してもらい、安全に使われているか監視するシステム(SMUD)の運用を来月中旬にも始める。

サリドマイドを個人輸入するために必要な「薬監証明」という許可を厚生労働省から受けるために、SMUDへの登録が必要になる。薬の使用状況を一元的に把握でき、薬害の防止に役立ちそうだ(引用:読売新聞)。

 

このサイトでも何度か取り上げましたが、現在サリドマイドは、薬害の象徴からがんの治療薬へと変貌をとげています。だからといって、子供に対する催奇性がなくなるわけでもなく、妊娠やこれから子供を生む方は絶対に飲んではいけない薬です。そのため、SMUD(Safety Management System for Unapproved Drugs)というサリドマイド使用登録システムを設けて、現時点で未承認であるサリドマイド使用の状況を使用医師に登録してもらい、使用を把握する試みがなされているようです。

 

今度はこのまま小さな希望をもたらすお薬になってくれるとよいですが。

 

関連ニュース

サリドマイド、がん治療薬に(2005.1.24)

サリドマイドの治験、22医療機関で 製薬会社が発表(2005.7.22)

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 三井化学岩国大竹工場の設備が未来技術遺産に登録
  2. ひらめききらめく:/1 「創」のとき、夢の鼓動 /北海道
  3. アルツハイマー原因物質、緑茶成分に抑制機能・埼玉医大など
  4. 化学産業のサプライチェーンをサポートする新しい動き
  5. 2010年10大化学ニュース
  6. 武田薬品、週1回投与の骨粗鬆症治療薬「ベネット錠17.5mg」を…
  7. 理研、119番以降の「新元素」実験開始へ 露と再び対決 ニホニウ…
  8. H・ブラウン氏死去/米のノーベル化学賞受賞者

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「マイクロリアクター」装置化に成功
  2. ルーブ・ゴールドバーグ反応 その2
  3. 富大工学部実験研究棟で火事
  4. アミドをエステルに変化させる触媒
  5. ケイ素 Silicon 電子機器発達の立役者。半導体や光ファイバーに利用
  6. 無保護糖を原料とするシアル酸誘導体の触媒的合成
  7. 高峰公園
  8. \脱炭素・サーキュラーエコノミーの実現/  マイクロ波を用いたケミカルリサイクル・バイオマスプラスチックのご紹介
  9. キラル情報を保存したまま水に溶ける不斉結晶
  10. 危険物データベース:第5類(自己反応性物質)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年2月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728  

注目情報

最新記事

ヤーン·テラー効果 Jahn–Teller effects

縮退した電子状態にある非線形の分子は通常不安定で、分子の対称性を落とすことで縮退を解いた構造が安定で…

鉄、助けてっ(Fe)!アルデヒドのエナンチオ選択的α-アミド化

鉄とキラルなエナミンの協働触媒を用いたアルデヒドのエナンチオ選択的α-アミド化が開発された。可視光照…

4種のエステルが密集したテルペノイド:ユーフォルビアロイドAの世界初の全合成

第637回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科・天然物合成化学教室(井上将行教授主…

そこのB2N3、不対電子いらない?

ヘテロ原子のみから成る環(完全ヘテロ原子環)のπ非局在型ラジカル種の合成が達成された。ジボラトリアゾ…

経済産業省ってどんなところ? ~製造産業局・素材産業課・革新素材室における研究開発専門職について~

我が国の化学産業を維持・発展させていくためには、様々なルール作りや投資配分を行政レベルから考え、実施…

第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」を開催します!

こんにちは、Spectol21です! 年末ですが、来年2025年二発目のケムステVシンポ、その名…

ケムステV年末ライブ2024を開催します!

2024年も残り一週間を切りました! 年末といえば、そう、ケムステV年末ライブ2024!! …

世界初の金属反応剤の単離!高いE選択性を示すWeinrebアミド型Horner–Wadsworth–Emmons反応の開発

第636回のスポットライトリサーチは、東京理科大学 理学部第一部(椎名研究室)の村田貴嗣 助教と博士…

2024 CAS Future Leaders Program 参加者インタビュー ~世界中の同世代の化学者たちとかけがえのない繋がりを作りたいと思いませんか?~

CAS Future Leaders プログラムとは、アメリカ化学会 (the American C…

第50回Vシンポ「生物活性分子をデザインする潜在空間分子設計」を開催します!

第50回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!2020年コロナウイルスパンデミッ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP