[スポンサーリンク]

ケムステニュース

島津、たんぱく質分析で新技術・田中氏の技術応用

[スポンサーリンク]

島津製作所は13日、ノーベル化学賞受賞者で同社の田中耕一フェローの技術を応用した新しいたんぱく質分析技術を開発したと発表した。正常な細胞とがん細胞に含まれるたんぱく質の種類や量を比較することができる。たんぱく質を手がかりにしたがんの早期診断などに役立つという。

神戸大学の奥村勝彦教授と共同で新技術の有用性を確かめた。腎臓がん患者14人の細胞を分析したところ、がん細胞と正常細胞のたんぱく質の量を比較できた。がん細胞のほうが量が多いたんぱく質や、逆に量が少ないたんぱく質があることも分かった。がん細胞にしか含まれていない2種類のたんぱく質を特定することもできた。(引用:日本経済新聞

 

Massの技術はますます進歩していきます(ギャグではないです)。MALDIやESI-TOF MSはタンパク質などの生体高分子の質量を測定できるだけでなく、通常の化合物でも、今までのEIやFABMSに比べても非常に便利になりました。

 

このような分析機器の発展は化学の急速な発展をもたらし、いままで困難である、不可能であったことを、簡便に、可能にします。それによって新しい分野が生まれているといっても過言ではありませんね。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4758101868″ locale=”JP” title=”見つける、量る、可視化する! 質量分析実験ガイド〜ライフサイエンス・医学研究で役立つ機器選択、サンプル調製、分析プロトコールのポイント (実験医学別冊 最強のステップUPシリーズ)”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 海洋生物の接着メカニズムにヒントを得て超強力な水中接着剤を開発
  2. 超高性能プラスチック、微生物で原料を生産
  3. 「水素水」健康効果うたう表示は問題 国民生活センターが業者に改善…
  4. マンダムと京都大学、ヘアスタイルを自然な仕上がりのままキープする…
  5. 三共と第一製薬が正式に合併契約締結
  6. 2012年の被引用特許件数トップ3は富士フイルム、三菱化学、積水…
  7. 田辺三菱 国内5番目のDPP-4阻害薬承認見通し
  8. バイオディーゼル燃料による大気汚染「改善」への影響は……

注目情報

ピックアップ記事

  1. ポロノフスキー開裂 Polonovski Fragmentation
  2. そこまでやるか?ー不正論文驚愕の手口
  3. 変幻自在にジアゼンへ!アミンを用いたクロスカップリングの開発
  4. 日本化学会第85回春季年会
  5. Chem-Station開設5周年へ
  6. セレノネイン selenoneine
  7. 光触媒の力で多置換トリフルオロメチルアルケンを合成
  8. 人工軟骨への応用を目指した「ダブルネットワークゲル」
  9. 分取薄層クロマトグラフィー PTLC (Preparative Thin-Layer Chromatography)
  10. アジドインドリンを利用した深海細菌産生インドールアルカロイド骨格のワンポット構築

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2006年6月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

OIST Science Challenge 2025 に参加しました

2025年3月15日から22日にかけて沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて開催された Scie…

ペーパークラフトで MOFをつくる

第650回のスポットライトリサーチには、化学コミュニケーション賞2024を受賞された、岡山理科大学 …

月岡温泉で硫黄泉の pH の影響について考えてみた 【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい! というわけで、硫黄系温泉を巡る旅の後編です。前回の記事では群馬県草津温泉をご紹…

二酸化マンガンの極小ナノサイズ化で次世代電池や触媒の性能を底上げ!

第649回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院環境科学研究科(本間研究室)博士課程後期2年の飯…

日本薬学会第145年会 に参加しよう!

3月27日~29日、福岡国際会議場にて 「日本薬学会第145年会」 が開催されま…

TLC分析がもっと楽に、正確に! ~TLC分析がアナログからデジタルに

薄層クロマトグラフィーは分離手法の一つとして、お金をかけず、安価な方法として現在…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー