[スポンサーリンク]

ケムステニュース

高脂血症薬がウイルス抑制/C型肝炎で厚労省研究班

[スポンサーリンク]

スタチン

高脂血症薬として広く使われているスタチン類に、C型肝炎ウイルスに対する強い抑制効果があることを、厚生労働省研究班が4日までに細胞実験で突き止めた。14日から札幌市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。

 インターフェロンとともに使うと、現在主流のインターフェロンと抗ウイルス薬リバビリンの併用療法を大きく上回る効果が期待できるとして、研究班の加藤宣之岡山大教授らのグループは人での臨床研究を始める方針。(引用:さきがけonTheWeb)

 

フルバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチンが効果があるそうです。スタチン類とはどんなものか?今回はこれについて説明しましょう。

HMG-CoA阻害薬、つまりコレステロールを下げるための薬に~スタチンという名称がついています。これらの薬はいくつかあり、効果、生産法によって~世代と分けられます(場合によって異なる)。

 

第一世代

プラバスタチン


・プラバスタチン(メバロチン)

?1973年に日本の三共が青かびの一種Penicillium citrinumから抽出、単離した化合物です。世界最初のコレステロール合成阻害物質でした。その後、爆発的な売り上げを上げましたが、2002年の特許切れの後、数多くの後発品の登場に売り上げが伸び悩んでいます。

 

 

 

シンバスタチンシンバスタチン (リポバス)

プラバスタチン同様に微生物から単離された物質です。構造もプラバスタチンに類似しています。

 

 

 

第二世代

フルバスタチンフルバスタチン(ローコール)

?メルクがロバスタチンをもとに化学的に誘導した半合成スタチン系化合物。

 

セリバスタチン

 

 

第三世代

・アトラバスタチン(リピトール)

ピタバスタチン

・ロスバスタチン

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4000074636″ locale=”JP” title=”新薬スタチンの発見―コレステロールに挑む (岩波科学ライブラリー)”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 水素水業界、国民生活センターと全面対決 「断じて納得できません」…
  2. アルツハイマー病患者の脳内から0価の鉄と銅が発見される
  3. アラン・マクダイアミッド氏死去
  4. 『夏休み子ども化学実験ショー2019』8月3日(土)~4日(日)…
  5. 【第一三共】抗血小板薬「プラスグレル」が初承認‐欧州で販売へ
  6. 風力で作る燃料電池
  7. 第13回化学遺産認定~新たに3件を認定しました~
  8. 国際化学五輪、日本代表に新高校3年生4人決定/化学グランプリ20…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第93回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part III
  2. 光触媒による水素生成効率が3%に
  3. 安積徹 Tohru Azumi
  4. 多孔性材料の動的核偏極化【生体分子の高感度MRI観測への一歩】
  5. 向山・鈴木グリコシル化反応 Mukaiyama-Suzuki Glycosylation
  6. キラルシリカを“微小らせん石英セル”として利用した円偏光発光制御技術の開発
  7. 研究費総額100万円!30年後のミライをつくる若手研究者を募集します【academist】
  8. ファイザーがワイスを買収
  9. 物質科学を学ぶ人の空間群練習帳
  10. 肝はメチル基!? ロルカセリン

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年9月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー