[スポンサーリンク]

ケムステニュース

金大発『新薬』世界デビュー

[スポンサーリンク]

トルセトラピブ?生活習慣病の元凶とされる血液中の悪玉コレステロール(LDL)の再生を抑え、善玉コレステロール(HDL)を増やす仕組みを解明した金沢大の馬渕宏教授(脂質研究講座)らの研究成果が新薬となり、米製薬大手のファイザー社から二〇〇八年にも発売されることになった。新薬はHDLを増やす、画期的な効果があるという。HDLが減少し、肥満など複数の要因が重なって心筋梗塞(こうそく)や動脈硬化を引き起こす「メタボリックシンドローム」が問題化する中、「金大発の薬」が生活習慣病に悩む世界の患者から注目されそうだ。 (引用:中日新聞)

?

 CETP(コレステリルエステル転送蛋白)欠損症を発見した金沢大学の馬渕教授らの研究成果を元にファイザーが開発したCETPを抑える作用を有する医薬品がトルセトラピブ(Torcetrapib)です。? これまではアトルバスタチンやメバロチンのようにスタチン系の薬を服用し、LDLコレステロール値(悪玉コレステロール値)を下げることが主流でした。


 トルセトラピブ(Torcetrapib)はCETPの働きを阻害してHDL(善玉コレステロール)の数値を上げることができます。?ファイザー社のアトルバスタチンとミックスした薬が2008年に米国で販売予定だそうです。

関連書籍

高脂血症の食事

?

?


関連リンク

高脂血症治療 update

HDL コレステロールに対するコレステリルエステル転送蛋白阻害薬の効果

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 112番元素にコペルニクスに因んだ名前を提案
  2. 信越化学・旭化成ケミカルズが石化品値上げ
  3. モザイクワクチン HIVから人類を守る救世主となるか
  4. 東亜合成と三井化学、高分子凝集剤の事業統合へ
  5. マンダム、不快刺激が少なく持続的な清涼成分を発見 ~夏をより快適…
  6. アルツハイマー病の大型新薬「レカネマブ」のはなし
  7. 情報守る“秘密の紙”開発
  8. 化学の楽しさに触れるセミナーが7月に開催

注目情報

ピックアップ記事

  1. パーフルオロ系界面活性剤のはなし 追加トピック
  2. 第172回―「小分子変換を指向した固体触媒化学およびナノ材料化学」C.N.R.Rao教授
  3. 帝人、EV向けメンブレンのラインを拡充
  4. 硫酸エステルの合成 Synthesis of Organosulfate
  5. 電子実験ノートSignals Notebookを紹介します ①
  6. Utilization of Spectral Data for Materials Informatics ー Feature Extraction and Analysis ー(スペクトルデータのマテリアルズ・インフォマティクスへの活用 ー 特徴量抽出と解析 ー)
  7. マイクロフロー瞬間pHスイッチによるアミノ酸NCAの高効率合成
  8. 3.11 14:46 ③ 復興へ、震災を教訓として
  9. シュガフ脱離 Chugaev Elimination
  10. 第154回―「ランタノイド発光化学の生物・材料応用」Jean-Claude Bünzli教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年9月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

中村 真紀 Maki NAKAMURA

中村真紀(Maki NAKAMURA 産業技術総合研究所)は、日本の化学者である。産業技術総合研究所…

フッ素が実現する高効率なレアメタルフリー水電解酸素生成触媒

第638回のスポットライトリサーチは、東京工業大学(現 東京科学大学) 理学院化学系 (前田研究室)…

【四国化成ホールディングス】新卒採用情報(2026卒)

◆求める人財像:『使命感にあふれ、自ら考え挑戦する人財』私たちが社員に求めるのは、「独創力」…

マイクロ波に少しでもご興味のある方へ まるっとマイクロ波セミナー 〜マイクロ波技術の基本からできることまで〜

プロセスの脱炭素化及び効率化のキーテクノロジーとして注目されている、電子レンジでおなじみの”マイクロ…

世界の技術進歩を支える四国化成の「独創力」

「独創力」を体現する四国化成の研究開発四国化成の開発部隊は、長年蓄積してきた有機…

四国化成ってどんな会社?

私たち四国化成ホールディングス株式会社は、企業理念「独創力」を掲げ、「有機合成技術」…

アザボリンはニ度異性化するっ!

1,2-アザボリンの光異性化により、ホウ素・窒素原子を含むベンズバレンの合成が達成された。本異性化は…

マティアス・クリストマン Mathias Christmann

マティアス・クリストマン(Mathias Christmann, 1972年10…

ケムステイブニングミキサー2025に参加しよう!

化学の研究者が1年に一度、一斉に集まる日本化学会春季年会。第105回となる今年は、3月26日(水…

有機合成化学協会誌2025年1月号:完全キャップ化メッセンジャーRNA・COVID-19経口治療薬・発光機能分子・感圧化学センサー・キュバンScaffold Editing

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年1月号がオンライン公開されています。…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP