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280億円賠償評決 米メルク社治療薬副作用で死亡 テキサス州

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バイオックス?米医薬品大手メルクの関節炎治療薬「バイオックス」を服用した米テキサス州の男性(59)が死亡したのは副作用のリスクを隠していた製薬会社側の過失だとして遺族が訴えていた裁判で、同州裁判所の陪審団は十九日、原告側の主張を認め、同社に総額二億五千三百万ドル(約二百八十億円)の賠償金の支払いを命じる評決を下した。

 今回の訴訟は四千二百件以上起こされている同様の訴訟の中の初の評決。バイオックスは世界中で利用されている同社の主力商品だけに、経営に与える裁判の影響が懸念されている。同社は直ちに上訴を決めた。(引用:産経新聞

 米メルク社の利益を10%ほど占めていた(2003年)バイオックス。2004年に自主回収に追い込まれ、今回の訴訟の結果は同社のイメージ、今後続く裁判費用のための経営圧迫となりそうです。

 類似した製品、セレブレックスやべクストラ(共に米ファイザー製)がありますが、こちらの方はどうなんでしょう。もちろん、構造が類似しているからとはいえ、同様の副作用があるとは限りませんが。

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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