?武田薬品工業は9月、米国で6年ぶりの新薬となる不眠症治療薬を発売する。主力製品の特許が相次ぎ期限切れとなる「2010年問題」対策の第1弾だ。世界大手との競争が激化する日本の製薬業界に残された時間は少ない。
不眠症治療薬「ロゼレム」は年間売り上げが1000億円以上に達するとの予測もある大型新薬。常習性、記憶障害など副作用が多い従来の不眠症治療薬の欠点を克服し、自然な睡眠を促すとされる。米国には06年に便秘治療薬、07年にはがん治療補助薬も投入する。世界最大の米国市場でシェアを上げ、勝ち残りを目指す戦略だ。(引用:日経ネット関西版)
ロゼレム(ROZEREM)は不眠症治療薬で多数見られる持ち越し効果(翌朝起きた後も眠気が続く)や記憶障害などの副作用が極めて少なく、依存性がないということから、米DEA(司法省麻薬取締局)による規制を受けない初めての不眠症治療薬不眠症薬となりました。既存薬と比べて高い競争力を有することからブロックバスター(世界売上10 億ドル以上の薬)となる可能性が高い薬とされています。
現在、大型医薬品売り上げ世界35位(2004年)で、この系統の医薬品で最も売れているゾルピデム(Zolpidem, マイスリー, アンビエン)に比べ血中半減期、連続使用可能時間が長いことが特徴です。構造的にも今までのものとは全く異なる新薬です。
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マイスリー(酒石酸ゾルピデム)