米・ハーバード大学ジョージ・マクレランド・ホワイトサイズ教授が2005年のロバート・ウェルチ化学賞を受賞した。ロバート・ウェルチ賞は1972年にヒューストンのウェルチ財団により設立された賞で、毎年30万ドルの賞金が与えられている。(引用、写真:C&EN)
ロバート・ウェルチ財団(Robert A. Welch Foundation)は石油・鉱産物で財をなしたRobert A. Welchの1952年の死後、その遺産により創設された財団です。
今回このロバート・ウェルチ化学賞(Welch Award in Chemistry)を受けたホワイトサイズ教授(George M. Whitesides)は分子自己集合に関する先駆的研究で非常に有名な方で、最近は、九州大学の新海教授らとともにノーベル化学賞に最も近い研究者としてあげられています。もちろんアーサー・コープ賞、米化学会賞を始め多数の賞を受賞しており、現在も精力的に研究を行っています。
ところで、今回のウェルチ化学賞は、日本人ではコロンビア大の中西香爾教授が唯一受賞しています。受賞者一覧
ホワイトサイズ教授はほんとにいろんな研究をしています。研究内容に関しては関連リンクをご覧ください。
これはどうでもいい話ですが、以前、キラルな化合物の旋光度を知りたくて論文検索したらホワイトサイズ教授のものが出てきて、これならば信用できるだろうと考えてそれにあわそうとしたらどうしてもあわない。いろいろやって見ましたが絶対値が2倍以上になってしまうのです。符合も違っていたような・・・。有名な先生でもこればっかりは学生がしっかりしていないとだめですね。
関連書籍
Enzymes in Synthetic Organic Chemistry (Tetrahedron Organic Chemistry, Vol 12)
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